2014.07までのMirai Letter

2014 > 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7.
2013 > 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12.
2012 > 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12.

2014年 7月「サポーターの善意と政治家の悪意 」

「サッカー・ワールドカップ」は残念な結果になりましたが、開催国ブラジルのメディアは「日本チームは試合には負けたが、礼儀正しさではポイントを獲得した!」と、賞賛していました。

それは初戦のときから始まります。

「青色の袋」は、応援時には大きな風船になり、試合後は観客席のゴミ拾い用のゴミ袋として活用され、サポーターは会場を後にしました。この日本人の持つ礼儀正しさは世界に誇れる国民性のようです。

さらに、日本人が高く評価されていることのひとつに、東北を襲った地震・津波で被災した人たちの支援物資を受け取る姿にも表れていました。

そこには、「われ先に」といった、列への割り込みもなく静かに自分の順番を待つ被災者たちの姿がありました。

このように、海外メディアは日本人の持つ礼儀正しさや思いやり、非常時でも冷静に対応できる姿を評価しています。

一方、国内に目を向けると。

集団的自衛権の閣議決定で「武器・弾薬」を売る ~ 日本の技術力を世界に広めていくために武器を展示(日本初)。

原発の問題と同様、このようなことは多くの国民が望んでいることなんでしょうか?

「青い応援袋がゴミ袋へ」「震災時の日本人の冷静さと海外からの評価」という風景を考えるとき、政治家と国民の価値観の温度差を感じてしまいます。

このことって、実はとても大切だって感じませんか?

「恥ずかしい」・・・

東京都議会の一般質問で妊娠や出産に関する支援政策を質したみんなの党の女性議員が「早く結婚しろ!」「産めないのか!」などのセクハラ野次に反旗を翻しました。

こんな野次を飛ばした議員の顔が見てみたい!。。。と、数日後に。

奇しくも、アベノミクスの3つの矢のうちのひとつ「女性管理職の増加」を掲げている自民党議員でありませんか!

自分の所属する党の成長戦略も理解できないほどの○○?一度選挙に勝ってしまったらせっせと野次る練習? こんな議員の給与に私たちの税金が。。「辞めろ!」と、野次りたいのはヤマヤマですが、しかし、考えるだけでも不愉快になります。

さて、そこで、あなたなら○○に入る言葉2文字に何と入れますか?


T.Imou

ページのトップへ戻る


2014年 6月「ちがっているところを生かそうよ!」

日本の学校教育はオールマイティで協調性のある人を育てるには適しています。しかし、この側面からだけですと金太郎飴のようにどこを切っても同じ顔!です。たまたま桃太郎の顔でも出てきたものなら 「 さぁ、たいへん ! 」 と、大騒ぎになりかねません。

当たり前のことですが、実際の学校現場ではいろいろな顔(学校生活に適応できない子どもたち~友達とのかかわりあいが苦手だったり、興味の対象が限られていたり。。)があります。

こういった子どもたちが少なくないことに教育者たちが、最近ようやく気付き始めています。

学校生活に適応できない子どもたちの中には突出した能力を持つ子どもたちがいます。協調性ばかりを強調した日本の教育方針ではこういった子どもたちの才能を開花させることは簡単ではありません。

いろいろな才能があるのに学校になじめない小中学生を対象にIT(情報技術)教育などで大学卒業までを支援するプログラム(未来のエジソンを育てるプロジェクト)が東大先端科学技術センターと日本財団が始めました。

武蔵野市の発達支援活動サークルではスマートフォンやタブレットを利用して発達支援を行っています。

また、読み書き障害のある子どもたちのために伊藤忠記念財団では読書の楽しさを知ってもらうための電子図書DAISYを開発しています。

「協調性を育てる」 といった方向からのアプローチだけではすべての子どもたちは対応しきれない(自立の方向へ導くことができない)ことは自明です。いま、既存の学校の指導法の枠では捕らえがたい個性あふれる子どもたちへのサポートが動き始めているのです。

「 こども未来ラボ 」 では現在、小平市の援助により 「 発達支援プログラム ~ ちがっているところを生かそうよ ! 」 を準備中です。

皆さんの参加を心よりお待ちしています。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2014年 5月「建築家の板茂(ban shigeru)氏 」

板氏は2014年のプリツカ―賞(建築界のノーベル賞)を受賞 ~ この賞は 「建築を通じて人類や環境に一貫した意味深い貢献をしてきた人」 に送られるそうです。

彼の作品は一貫して 「 人にも環境にも優しく役に立つ 」 この理念から外れない作品を送り出してきました。東北を襲った地震災害の避難所でプライベート空間を紙の筒で作り、カーテンをかけ、あっと驚く間に個室を完成させてそこでの生活を余儀なくされていた人たちに喜ばれていた映像は私たちの記憶に留まっている事と思います

また阪神淡路大震災時には火災で丸焼けになった教会を立て直すために自ら神父に彼の代表的なアイディアである紙製の筒での再建を試みました。

「 紙で作った建物なんて、、、お断りいたします! 」 きっぱりと神父は断りましたが、坂氏の信念はそんなことぐらいでは揺らがず、神父は彼の筒で作った建物の強度性や資材が軽いことで人の手だけで作りあげられる機能的な側面に最後は共感し、皆の集会場をして坂氏の考案した紙筒での再建がなされました。

それから10年 ~ そこに協会は立ち続け、後に解体され台湾での被災地で再利用されているそうです。

このような坂氏のもとにはいろいろなところから仕事のオファーが当然入ってきますが、彼は決して事務所を大きくして仕事を請け負い、会社を大きくして行こう! といった考えはなく建築家としての成功と同時にボランティアとしても 「 人に喜んでもらう事 ~ その喜ぶことに触れる事 」 も大切にしていきたい! と今のままでの仕事量とボランティアをライフスタイルにしているそうです。

彼の紙の筒の建築 ~ 火災にも強く強度性もあり、なんといっても人にも環境にも優しい素材 ~ この素材を芯とした建物のように彼の心にも 「 仕事の流儀、人生の流儀 」 に例えられる芯があることにとても感動しました。

こども未来ラボでもこの秋に 「 ちがっているところを生かそうよ! ~ 発達支援シンポジュウム 」 の企画が始まりました。

このラボのミッションが揺らぐことなく地域での活動を楽しみたいと心から思っています。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2014年 4月「これがラストチャンス」

「ポール・ボッツ」~彼の名前を一度は耳にしたことがあるかと思いますが、ボッツはこの間まで イギリスの片田舎にある携帯ショップのアルバイト店員でした。

人前では「あがり症」のために自分の気持ちを上手に伝えられない ~ そうなると仕事中の彼の様子が目に浮かびます。

~ ぐずでのろま、おまけにいじめられっ子 ~ のび太君 ( ドラえもんの ) を地で行くようなそんな彼、でもボッツには 「 いつかはオペラ歌手になる! 」 そんな壮大で 素敵な夢がありました。

その彼の夢も日々の雑多な生活に埋もれそうになっていたころ、オーディション番組の出場者を募る広告を目にしたのです。 「 これがラストチャンス! 」 ~ 彼が迷っていたその背中をド~~ンと押した良きボッツの理解者=妻(ジコルズ)の励ましの傍ら でボッツは決心したのでした。

そしてボッツは歌いました。「 誰も寝てはならぬ! 」 ~ そのステージに彼が立ったときの観客はその彼の風貌から初めは 失笑、それが歓声に変わる、ボッツの朗々とした歌声に観客は息を飲みました。

のび太君にも「拳銃の早撃ち」「あやとり」「3秒で昼寝」といった常人ではとてもまねできない特技があるようにボッツにも 「歌唱力」という素晴らしいずば抜けた才能がありました。

うだつの上がらない風貌でも、あがり症でも、ぐずでのろまであっても必ずその人が輝ける居場所は用意されているはず!

周りの人たちの 「 気付き 」 の大切さ ~ 彼の歌唱力はそれは凄い!

しかしそのラストチャンスをしっかりその手でつかみ、自分の心地よい空間にできたのは彼だけの努力? いえいえ、ジコルズと結婚し、彼女が良き彼の理解者であったこと!という先行条件があり、その結婚=ビッグチャンスをすでに 彼はつかんでいました。

ですから 「 気付きのジコルズ 」 も聡明であります!

私はポール&ジコルズ(ポッツ夫妻)のストーリーに感動しました。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2014年 3月「失ったものを数えるな」

これは「 パラリンピックの父 」と称されたルードビッヒ・グッドマン博士の言葉です。

今から60年ほど前、ロンドン郊外のとある病院の医師として勤務していたころ、博士は後のパラリンピックの礎を築きました。

それまでの 「 スポーツの祭典 」 は、健全な肉体を持つ人のみが参加し、記録を更新して人々の喝采を浴びるものでした。 この常識や概念を改め、事故や病気で身体に障害を持った人たちでも、スポーツを通じて生きる喜びや目的をつかむきっかけが作れるのではないかと 博士は考えたのです。

自分の意思とは関係なくある日突然身体が不自由になってしまったとき、人はその現実をどのように受け止めればよいのでしょうか。

悩み、苦しみ、生きていることさえうとましく、「 こんな人生はもう生きる価値が無い。いっそ死んだほうがましだ。 」 と、自暴自棄になっても、 そうは簡単に死ぬことのできない現実もあります。

このような時こそ、いつしか生きることに一生懸命になってみようとして起ち上がる人間本来のたくましさを信じたいものです。

このたくましさを引き出すきっかけをグッドマン博士はスポーツの中に見出し、肢体が不自由になってしまった人々にも輝けるチャンスを与え続けました。 博士の言葉は、 「 失ったものを数えるな 」では終わらずに、「 残っているものを最大限に生かせ! 」 と、続きます。

ソチの冬季オリンピックが幕を閉じました。

浅田選手のフリーの演技に、だれもが感動をおぼえたのではないでしょうか?

「 彼女は肝心なときにはいつも転ぶ。 」 などという無用の発言もありましたが、 とにかく、彼女はさらに輝きを増し、あの圧巻の演技で見事に前日のミスを乗り越えました。

どのように気持ちを切り替えて、あの素晴らしい演技ができたのか、だれもが知りたいところです。

’’ ひとつひとつのジャンプを成功させていくことだけを考えて演技した ’’
という彼女のコメントが、 ’’ 今できることを最大限に生かせた。 ’’ と聞こえてなりませんでした。

浅田真央さんから目が離せません。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2014年 2月「かなえたい望みを意識しよう!」

意見を述べるとき、何を伝えたいのかを意識して話し方を工夫している人はいても、どのような結果を得たいのかを意識している人は少ないといわれています。

事態に対処するときにどのような結果を得たいのか、そのポイントを整理しておくこともとても重要なことのようです。

そこで、達人の 「 かなえたい望みを意識したエピソード 」 と 「 しくじった未熟な私の例 」 を挙げてみたいと思います。

< 私のエピソード >

中学生以来のお付き合いで、最近はご無沙汰気味の友人から 「 歌劇 - ラ・ボエーム 」 のパンフレットが送られてきました。 彼女は、主役を演じるのです!

会場が実家の近くでもあり、89歳の母を誘って、早速彼女とのやり取りを何度か経て段取りを整えました。

チケット代金は公演当日チケットと交換するために受付に渡すようにしたところ、「お釣りの無いように!」と、再三のダメ押しのメール。

「この歳になってそんなぁ。。。お釣りをもらうような金額は、はじめから封筒に入れたりしないわなぁ。。」 と、いくらか気分が乗らなくなってしまいました。

結局、当日は仕事が舞い込んで行けなくなったのですが、とても楽しみにしていた母はがっかりした様子でした。

このとき、どのような結果を得たいのかという意識を少しでも持っていたならば、たとえ友人へのネガティブな感情だったり仕事の依頼があっても、母の楽しみを優先していたことでしょう。

< 達人のエピソード >

かなえたい望みを意識して楽しく過ごしているエピソードです。

彼は、皮もあんも手作りの餃子を家族に振舞ったそうです。

「ちょっと皮にもっちり感がないねぇ。」「あんの肉が多すぎるんじゃない?」などと、案の定いろいろな注文が出ました。

でも、いいんです。彼は満面の笑顔を振りまき、腐ったりはしませんでした。

「 おいしい! 」 と言ってもらいたくて餃子を作ったのではないのです。

彼のかなえたい望みは、ただひたすら「 家族がワイワイ・ガヤガヤと楽しく会話が弾んでほしい。 」ということだったのですから。

どうでしょう。

達人の会話の落とし所の大人で粋な感じ ~ 目標はブレずしてクールな対応。 「 かなえたい望みを意識して 」 事を進めなければと反省いたしました。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2014年 1月「おバカなスージー」 ~ Susy Simple!

イギリス・スコットランドはエジンバラ生まれのスーザン・ボイルさんは、オーディション番組を経て2009年に歌手デビューした。
夢をつかんだ奇跡の歌声 ; Susan Boyle- I dreamed a dream lyrics (CD Album) ; Cry Me A River - Susan Boyle ; (youtube)

太い眉毛が印象的な、一見どこにもいそうな小太りの普通の中年女性だ。

その彼女が、天使のような歌声を披露する。

あっという間に世界中が彼女の歌声に魅了され、スーザンがスターの座を勝ち取るまでにそれほどの時間は要らなかった。

スーザンは昨年、自身が 「 アスペルがー症候群 」 であると診断されたことを告白した。

彼女は幼いころから対人関係に苦しみ、 「 いじめにあってきた 」 のだという。

ところで。

この診断名が付いたことで、彼女は自分が長年抱えてきた問題が明確になり、 「 救われた 」 気持ちになったのだった。 「 自分の問題がはっきり解ってほっとすると同時に、自分自身を楽観視できるようになった。 」 とも言う。

能力や人との関わりにアンバランスを持つ本人や周りの人たちは、 「 なぜ私は(この子は)周りの人たちと上手くいかないのだろうか? 」 と、身に覚えの無いことで傷ついたり、 「 どうしてなんだろう? 」 と、身動きできない時間を経験する。

しかし、スーザンのように 「 告知 」 を受けた結果、 「 自分が抱えてきた問題が明らかになって救われた 」 ケースは少なくない。

「 自分の問題がはっきり解ること 」は、本人にとっても周りの人たちにとっても「 救われる 」瞬間のようだ。

「 おバカなスージー ~ Susy Simple! 」 のあだ名を約50年近く背負ってきたスーザンが、 「 アスペルガー症候群 」 という診断を得た結果思うこと ~

「 自分ひとりでは強くなれませんが、周りに支えてくれる人たちがいます。これで私の人生が変わるわけではありませんから。 」

他人と上手にコミュニケーションが取れずにいじめを受けてきた彼女は、その一方で特定の事柄に強いこだわりを示す特徴もある。

最近では、 「 アスペルがー症候群 」 という 「 告知 」 を背負ってはいても、著名な芸術家、科学者、音楽家、文学者が身近で少なからず活躍していることを知る人は多い。

近々、スーザンは 「 女優デビュー 」 を果たす予定だ。

私は、彼女の今後のさらなる活躍を心待ちにしているファンのひとりである。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 12月「とても便利なポストイットはどのようにして生まれたのか?」

アメリカの会社 「3M」 でのことです。

二人の研究員が ” 強力接着剤 ” を開発中でした。

どうしたことか、結果的に ” 粘着力の非常に 弱~~い 接着剤 ” になってしまった開発商品を目の前にした研究員。相棒に事情を打ち明けました。

相談を受けた相棒。折りよく『教会の礼拝中に賛美歌に挟んでおいた ” しおり ” がよく落ちてイライラを募らせていた』ことを思い出したのです。

『 ウ~~~ン! 』

これはまさしく、あの同僚の失敗作 ・・ ” 粘着力の非常に 弱~~い 接着剤 ” が一役買うのでは!とひらめいたそうです。

・・・ こうして、失敗作と思われた商品がいまやあの大ヒット商品(ポストイット)となったそうです。

このように新しい価値を見つけていくひらめきの大切さを、先日、脳科学者の茂木健一郎氏が母校の現役東大生に熱く語っていました。

日本の大学の最高峰といわれる「東京大学」ですが、世界ランキングでは30位前後とあまりさえません。

このランキング ・・・ ” 卒業後に社会人となってからの貢献度 ” などというあやふやな判断基準で、選ぶ側の主観による ・・・ かなり怪しげなものですが、一応確かな基準として世界では認められているそうです。

さて、こうなると日本の大学の存在意味 ~ 「 東大を卒業しても日本社会に貢献できない 」 のでしょうか。

安易に結び付けたくは無いものの、 「 効率のよさ 」 「 論理的思考 」 を鍛えた上での日本の受験状況では、「 他人と共感する 」 「 周りで今どのようなことが起きているのか? 」 といったような 「 気づき 」 が少ないのかもしれません。

「 個性 」 を伸ばせないのでは、東京大学であっても世界ランキングトップ10には入れないことが頷けるのです。

茂木氏は最後に締めくくりました。

「 偏差値だけでは人の価値は計れない。 得意なことと不得意なことは誰にでもあるはず。受験勉強にのめり込む子とそうでない子もいる。 みんな違って、みんないい。いろいろなひらめきや新しい価値に出会わなければ社会貢献に繋がる脳は作られない。」

発達支援に取り組んでいる私の脳はかなり喜びました。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 11月 「価値転換」

先月、杉並区の小学校の先生たちとお話しする機会がありました。

先生たちからは「価値観が多様化している現代、学校の先生が一人で30人以上の生徒たちを教えるには限界があり、今ではその限界を超えている。」

というお話がありました。

生徒側からすれば「みんな同じようにできなければ否定され、成長しない自分は否定されてきた。」「競争して画一化された学校のプログラムに自分を合わせていくしかない。」という思いでしょうか。

「何で?」と思いながらもこのプログラムをこなしていける生徒は良し、この枠に収まらない個性的でアンバランスな側面を持った生徒たちにはとても生き難い教育に感じることでしょう。

いずれにせよ、この「成長神話」から脱却しなければならない時期にきているようです。

21世紀の社会哲学は今までの「大きくする~もうける」ことよりも「よりゆっくり~よりじっくり」と表現されています。

この「よりゆっくり~よりじっくり」は教育界にも浸透してほしいことです。学校の先生が一人で30人以上の生徒たちを教えるのはムリ!」と感じていることに「なるほど」と頷けるのです。

このままでは、置き去りにされる生徒たちが増えるばかりの今の教育事情です。

こんなことをつらつらと考えていたら、ふっと目にした雑誌に「地域の中にいる職人」を発掘して、子どもたちに学校外でのいろいろな体験をしてもらおうという記事に出会いました。 子どもたちは人との出会いの中から何かを見つけていくことで、小さくても良いことができるような自立につながる教育が今後必要になっていくのではないかという趣旨なのです。

地域と手を携えることによって、前述の先生たちにとっても子どもたちにとってもより良い環境が生まれるのではないでしょうか。

「価値転換」 ~ これからを担う子どもたちの元気で豊かな発想を伸ばしていかなければならない教育は、画一的な今までのものとは真逆のものであることは間違いなさそうです。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 10月 NPO法人「こども未来ラボ」誕生!

子ども未来ラボNPO法人の認可が下りました。船出となります。

いろいろな意味でまだ、周りの人たちには理解されにくい「発達障害を持つ子どもたち」をどのように支援していけば良いのか、その方法を探し続けています。

この数ヶ月間は、支援の要望先へラボのメンバーと手探り状態で出向いたり、相談に応じ、LD学会のセミナー参加、勉強会の実施などをこなしてきました。

それもこれも今後は、NPO法人として活動できることに感謝するとともに、地域からの「発信力」を大切にして、これからの活動に活かしていくつもりです。

「発信力」といえば。

先日、ラジオから流れてきた「みことや」の創業者さんの「み・ご・と」についてのお話が気になりました。

規格外の野菜(ちょっと見栄えの悪い形やサイズが適さないために廃棄されてしまう)にスポットを当てたのが、「みことや」の創業者さんです。

たいへんもったいない野菜を、生産者にも消費者にも喜ばれるようなシステムに生まれ変わらせたのでした。

「ちょっと傷ありで形も不揃いですが、品質や味には問題ありません。」という野菜や果物をスーパーで買った経験はありませんか?

私も消費者の一人として、この流通法に着目した方が気になっていたので、「みことや」創業者さんのお話に思わず聞き入りました。

「み・ご・と」とは「三つのこと」という意味らしいのです。

① 情熱を持ち続けること ② 人と人とを繋ぐ言葉を持つということ ③ 行動力を持ち続けること の 「 三つのこと 」 です。

「えっ!? そんなにシンプルなことで、こんなにみんなが喜ぶことができたの?」

ちょっとした驚きでしたが、事が成されていく源はとてもシンプルな感情や情熱だったりするのでしょうね。

さて、この「見事」の反対が「三つとも無い」=「みっともない」です。

なんとも心をくすぐる表現ではありませんか。

「こども未来ラボ」の活動を「み・ご・と」にするためにメンバーと持てる力を出し切って歩んでいきたいと思います。

今後の活動、どうぞよろしくお願いいたします。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 9月 「ICHIRO!」

失敗をいっぱい重ねて、たまにうまくいく。うまくいかなかった時間をどのように自分が向き合うか、そういった事の繰り返しで4,000本のヒットの日がやってきた。

もはや彼の打率は3割を超え、年間200本安打を打てる選手ではなく、動体視力の衰えを指摘されてはいるが、バットスイングや1塁へ駆け抜けるスピード、肩は衰えておらず、体型、体脂肪率6%は10年前と変わらない。彼は創意工夫で体の衰えによる成績の落ち込みを最小限にとどめている。マリナーズ時代の定位置だったトップバッターを外され、慣れない下位を打たされたり、準レギュラー扱いの起用にも腐らず、ひたすら前向きに全力でプレーを続け、4000安打の目標をクリアした。

4000本達成にあと1本! と迫った試合はベンチでのスタート、「えっ~! 何でこの試合にイチローがベンチにいるの???」誰でもがそう思ったはず!イチロー自身はどのようにこの試合と向き合っていたののだろうか?~彼は自分に与えられた役割を黙々と果たす~この精神力はたぐいまれなのではないか、、、「うまくいかなかった時間をしっかりと向き合えた」その結果、彼に与えられた特殊能力ではないか、と思わずにはいられなかった。

その翌日の試合はトップバッター!第1打席で4,000本安打を達成! スタンディングオベーション! チームメイトからの祝福! まさに彼・イチローにふさわしいその時を迎えた! 失敗をたくさん重ねてはたまにうまくいく! う~、この言葉は私には苦しすぎる~ 「努力は極力せずにうまくいく事を望む!」 「失敗などしようものなら運命を嘆く!」 そんな私としては非凡な彼のこの大記録達成に安堵を覚え、同時に何か言い知れぬ凡人である事にも安堵を覚えた。 「まぁ、いっか! とりあえずあまり先のことは考えず、できる事を誠実に1つずつやって行こう!」と思えるのもこの「凡人の良さ」であることに間違いない!と思うことにした。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 8月「主役は子どもたち ~ Children First」

8月の勉強会は未来塾を抜け出して、田中先生(都立小平小児総合医療センター副院長)の講演会に参加してきました。

発達障害を持つ子どもの「心」はどう育つか?その表れ方についてASD(自閉症スペクトラム)、AD/HD(注意欠陥多動性障害)、愛着障害の3方面からのアプローチ の講義内容でした。

また、発達障害の子どもたちに必要な人たちとして、
①キャッチャー;否定されずに相手をし続けてもらえる存在
②コーチ;バランスを客観的に把握してくれる存在
③サポーター;アンバランスであることが問題にならない人との関係
以上の3要人が、その子たちを取り巻くコミュニティに存在し、「学校」がそのコミュニティになっているというお話がありました。

社会に旅立って、自立を目指していく段階での学校は、いわば練習のできる大切な場です。発達障害を持つ子どもたちにとって、その学級、学校で受け入れられ、 彼らの持つ「困りごと」を理解してもらえるか、そうでないかはその後の彼らの自立に大きく関わりがあります。
学生でいる時期に自尊感情が 育っていない場合、「私は、何をやってもだめだー!」と、自立が遅れる原因になったり、二次障害につながる、といった事例から「自尊感情」を育てることの大切さについての講義でした。

9月の勉強会にて今回の講義プリントをお渡しいたします。最後になりましたが、そのときのパワーポイントでの一コマ~これが思わず「くすっ」となる今の発達教育現場 を風刺した絵を添えておきます。

長い夏休み、みなさま体調を崩しませんようにお過ごしください。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 7月「敏感より鈍感でありたい!」

科学界のインディ・ジョーンズと称されている生物学者の長沼毅(ながぬまたけし)氏が、
「最近の日本人は弱くなってきて、諸外国で真っ先にお腹をこわすのは日本人だ。」とコメントしていました。

人間は生き物として体は弱いかもしれないが、生命力はたくましい!
私たちはバクテリアと共同生活を営み、健康的な生活を送れているようです。

しかし、最近では日常生活において「清潔」を心掛ける習慣が確立され、どうやら私たちは環境に対して弱くなってきているようです。
そこで、自分を鍛えるために「落ちたものを食べる!」 ・・これが長沼流か。
そう言われてみれば私が幼かったころ、床に落ちた食べ物を「汚くなったから捨てましょう!」よりは「フーフーして食べなさい!」といった具合に、多少の雑菌、ゴミは吹き飛ばしてから食べてしまいました。(吹き飛んでいるはずはないのですが。)

当時はこのようなざっくりとした躾がなされていました。
これが、彼の伝えるところによる「敏感より鈍感でありたい!」ということなのでしょう。私のお腹、このときに鍛えられていたのかもしれません?

さて、未来塾でも生徒たちに「鈍感であって欲しい!」と思う場面が最近あります。

読めない、発音できない→泣きます。カードゲームで思うようにカードが取れなかった→不機嫌+泣きます。
塾以外の生活圏でのストレスを抱えている→未来塾での言動がお猿のよう。

叱ってもいないのに泣かれたり、暴言を吐かれたり~原因はいろいろと思いますが、これからの子どもたちはバクテリアに対してだけでなく、 周りの環境にもっと鈍感であれ!

みんな、得意なことや苦手なことは様々です。人と比べることなく個を大切に、価値観を広げていって欲しいと願います。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 6月 「ポジティブに生きる!」

東京大学・教育学部/秋田先生Mrs.の「人生ポジティブに生きられる人は小学生から中学生にかけて1ヵ月に4冊=1週間に1冊の本(絵本・マンガでもOK)を読んできている人!」という内容のお話です。

努力に見合った結果を得られるのは学生のうち。(取り組んだ時間や頑張って覚えた分とテスト結果は比例するものです。)
ところが、社会に出てみると努力に見合った結果などついてくることのほうが少なく、納得がいかない日々ばかり・・
「あぁ~学生時代は良かった~」「こんな仕事辞めてやる~」と、 愚痴りながらもなんとか折り合いをつけて仕事をこなした経験は誰にもあるかと思います。

生きていれば思いもよらないことが波のように打ち寄せて、まるで自分だけが辛い想いをしているように思えたり、自分以外の人はみんな楽しそうに見えたりするものです。
「何で私だけに?・・」なんて後ろ向きなネガティブ派の人もいれば、「さて、次にいってみよう!」「どうにかなるんじゃない」「考え込んだところで太陽は東から昇り西に沈む・・何も変わらないんだからくよくよするのはや・め・た!」 という前向きでポジティブ派の人まで・・それこそ人生いろいろです。

しかし、どうせなら前向きに生きた方が楽しいのでは?と誰でもが思うわけですが、ではどうやったら前向きに生きられるのか?
これが、秋田先生の示す「中学生までの期間に本を読む」ということにつながるようです。

小説の世界はいろいろな体験をさせてくれます。失敗したり、成功したり、わくわくドキドキの体験ができる世界です。客観視したり主人公の辛さを感じたり、楽しさを共感できます。
ここでの生きることへの疑似体験が、後の前向きに生きられる原動力となるそうです。

未来塾の自習室には図鑑や小説のほかにマンガもいっぱいあります。
秋田先生流「ポジティブに生きる!」の教えを実践ということで、小学生・中学生の君たち!多種多様な本を読みましょう!

逆境に強い魅力的な大人になるために!


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 5月「46連敗からの脱出 」

これは東京大学野球部のお話です。

元巨人軍の桑田真澄投手。
彼は投手としては決して体格に恵まれていませんでした。そこで、中学時代から40歳までの選手生活をアウトローのコースだけを心掛けて投げてきたそうです。「試合に勝つ」ことだけを意識して、ひたすらアウトローだけを磨き、投げ続けたのです。

そして、今回東大野球部のコーチとして請われた時、部員に言いました。
「君たち東大野球部が連敗を重ねているのは、投手が投げ方を知らないからです。そもそも、できないのではなく、野球のやり方そのものを知らなかったのです。」ということをはっきり伝えたのです。

月に一回グランドを訪ねて、選手たちに「野球のやり方」を指導した結果、今年のオープン戦では日大相手に1対1の引き分けにまで善戦しました。
今後の東大野球部は汚名返上間違いありません!良くしてあげたいと願うコーチと素直な学生たちとの相性はバッチリ!だったようです。

未来塾では、今日も個性的な生徒を前に教師は悪戦苦闘中ですが、彼らも「できないのではなく、やり方(学び方)を知らない」のです。とは言っても、皆が同じ指導法で伸びるわけではないので、 一人一人に見合った学び方を探していくことの難しさに今更ながら苦戦しています。

「成功体験は人を伸ばす」と桑田コーチは締めくくっています。

「塾」の使命は「成績を上げること」~この成功体験を礎に、生徒たちにはグ~ンと成長してほしいのです。コーチングには日々努力を重ねていきます!
一方で先頃引退した関取「高見盛」 ~ 華々しい成績は残せなかったが、相撲ファンのみならず皆から愛された ~ という記事が私の頭の中をふっと横切ります。

「成功体験」 ~ 未来塾では今後も学習面だけでなく、多方面から子どもたちの「成功体験」の後押しをしていきたいと思っています。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 4月 わたくし事ですが・・・「とんび」

日曜劇場「とんび」~何回となく胸と目頭を熱くしたことでしょうか。

このドラマは地域に住む人たちがお母さんを幼くして無くした「アキラ」とその父である「ヤスさん」を中心に寄ってたかってワイワイと暖かいおせっかいでアキラの成長をみんなで見守っていくドラマでした。「地域力」を感じました。

エピソード①
「何で、僕だけお母さんがいないんだ!」と言う幼子アキラに和尚は
「アキラ、お前にはおかあちゃんはおらん、寒い時おとうちゃんに抱っこされても体の前の方はぬくうなる(温う)ほいでも背中は寒い、おかあちゃんがおったら背中の方から抱いてくれる、そうしたら背中も寒うない!でもおまえにはおかあちゃんはおらん、背中はずーっと寒いままじゃ、背中が寒いままじゃ生きるいうんはつらいことよ、寂しいことよ、悲しゅうて悔しいことよ、でもこうしてみんなで手を当てたら、どうじゃ?温いじゃろうか、アキラ、おまえにはおかあちゃんがおらん、ほいでもこげんしてみんなで温めてやる!ずっとそうしちゃるよ!ええか、背中を温めてくれる者がぎょうさんおるんじゃ、それを忘れるなや、のう、アキラ、、、、」

エピソード②
「ヤス、おまえは海になれ!」~これも和尚の言葉ですが、降り続く「雪」を「悲しみ」に喩え次から次へと降る雪はどれだけ降っても海はそれを黙って、知らん顔をして飲み込んでいく。地面にはどんどん雪=悲しみが積もって、雪が溶けた後は地面はグチャグチャになってしまうので「ヤス、おまえは地面になったらいけん、海になれ!」といった訳です。

何故だか理由がつかないことでその現実を受け入れなければならないことは人生の中でたくさんあります。
その中で「ない、できない」ことに焦点を当てるより「あることで代用して生きていく知恵」を私たちは持っています。自分自身の中から出てくる知恵、周りの人たちから借りてくる知恵、暖かな和尚たちのおせっかい~この地域社会に住む人たちのかかわりがとても不器用な父親のヤスさんを助け、子育ては地域での信頼関係と暖かい「おせっかい」で成り立ち、その情けの大切さを感じました。「おせっかい」~していきたいと思います!(「とんび」の文庫は2階にあります。貸し出しています。)


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 3月「迅速な対応 ~ いろいろな場面で試されます!」

日本の伝統的なスポーツ「柔道」の体罰問題や国民栄誉賞に輝く吉田選手の参加競技「レスリング」がオリンピックから外されることになりそうだという一連の報道でスポーツ会が騒がしくなっています。

この二つの競技、問題が生じてからの関係者の対応の速さには対照的とも思える差を感じました。

レスリング界では国際レスリング連盟が会長に不信任を突きつけて退任に追い込み、理事にロシアが誇る霊長類最強の男カレリン氏を指名して危機に立ち向かっています。 レスリングは最後の1枠を野球とソフトボール、空手、スカッシュなどの7候補と争い、IOCは5月の理事会で候補を絞り、9月の総会で決定するようです。対応の速さが功を奏すように、「レスリング頑張れ~!」という気持ちにさせられました。(特にレスリングファンではありませんが。。)

今回は未来塾での子どもたちの「迅速な対応例」をご紹介しましょう。

先日、授業の10分休みでのことでした。
子どもたちの間で「やった、やられた!」の問題が発生!渦中の生徒が「来週から塾に行かない!」という訴えを起こしました。これは大変! 「さて、さて、どのような対応をしようかな?後日みんなで話し合いにしよう。」などと考えていました。
すると、関係した子どもたちの「すぐに謝りたい。」という申し出がありました。これは、からかわれた友達が終始うつ向いていた状況を重く受け止めた彼らの迅速な回答でした。

友達の「ず~~とうつ向いていた時の気持ち」・・はじめはちょっとした遊びのつもりだったけれど、相手は自尊心が傷つくようなことであったことが推測できたようでした。
子どもたちは目で見た情報から推理して正しい行動に修正していく訓練を失敗体験から学んでいます。自主的な謝罪である「ごめんなさいを言いたい。」との申し出は、私の 当初の収拾策のシナリオを越える、迅速で頼もしい対応でした。

今回の出来事で、お母さんたちと打ち解けて話し合う機会が持てました。また、理解を示してくださったことにも大変感謝しています。

子どもたちは、いろいろなきっかけを大人たちに提供してくれます。
お母さんたち相互の横のつながりや情報交換がとれていることは、子どもたちの育つ環境へ 良い影響を与えると思っています。今後ともよろしくお願いいたします。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 2月 「ならぬことは、ならぬのです」

大阪市の高校 -- バスケット部顧問の教諭が部の主将である高校2年生の男子に体罰。これは暴力になると思われるが、これを苦に生徒が自殺した記事を読んで 胸が痛み、憤りを感じ、彼が可哀想でならない。

この教諭は部をインターハイ出場の常連校にした名監督とされるそうだが、主将の彼を一日に30~40回平手で殴る ~ チームに活を入れるために彼を殴っていたのだろうか?
エスキモーのハスキー犬ではあるまいし、このような鉄拳制裁が今日に至ってもなおスポーツ界に残されていたとは・・ スポーツは本来楽しむべきはずのもの。楽しみは勝つ喜びにつながり、レベルが上がればさらに楽しくなり、結果が付いてくる。

「なでしこジャパン」の選手たちの言動、表情、笑顔に日本中が試合内容やメッセージ、表情に湧いた。
私たちはスポーツの素晴らしさや感動をなでしこからもらった。きつい練習に打ち込む気持ち、強くなりたい!勝ち進みたい!と思う気持ちの根底には 何があったのだろうか?なでしこの監督は鉄拳制裁を加え、彼女たちを強くしたとは誰も感じてはいないだろう。

残念なことにこの名監督は「暴力」を熱心な指導と勘違いした。
もっと驚いたことに、この生徒の自殺後に高校側が行った生徒や保護者へのアンケートに「早く試合をやりたい」「顧問の指導を受けたい」といった内容のものが記事になっていたことだ。 仲間が命を落とした~仲間の「死」を痛めないとは、いったいどういうことであろう?

人の心を持ち合わせない、想像し感じる心が育っていないとしたら、「学校」という教育集団の中で何を学び、育んできたのだろうか?

一番大切な心が育っていない教育の上にどんな学力や知識を乗せても本人を含め、社会が無意味な存在となるであろう。 このような事件が二度と起きないようにと祈ると同時に彼の死を悼む。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2013年 1月 「6歳であることに困っている」

八王子市の取り組んでいる「家庭支援センター」でのことです。

母子家庭で、母親が心身トラブルで薬を飲んでいるため、起きて子供の世話をすることができない。
その母親に育てられている子供が 「何か困っていることはない?」との市の職員の問いかけに

「6歳でいることに困っている。」 と、答えたそうです。

その子は自分が6歳の子供だから、母親を十分に助けてあげられないと訴えたそうです。
困っている母親を前に自分が十分に助けてあげられないことに悩む6歳。。

不自由な生活の中で、いろいろな母親の言動から子供が感じ取った五感の鋭さに驚きを感じます。

困っている国民を目の前に今回選ばれた政治家の方たちが「政治家であることに困っている」と、国民の困っていることが何であるのか、 そのことが十分に形にならないことに悩んでいただけたら、
1年10ヵ月もの間、仮設住宅での生活を余儀なくされている住民の人の
「政治家は一度この住宅に住んでみればわかる。復興、復興と口で言うならオレでも言える。」
の報道が思い起こされました。

今回の選挙で自民党が圧勝しました。
彼らに八王子の6歳の子供の魂年齢が超えられる人物がいることを祈ります。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 12月 「読字障害 --- 映画が私を救った」

スピルバーグ監督自身の告白です。

彼はオハイオ州に生まれ、幼少期をニュージャージー州で過ごしました。障害のせいで普通の子供たちより「読み・書き」を習得するのに2年以上余分にかかったそうです。

アリゾナ州で少年時代を送りましたが、当時は発達障害の存在自体が知られておらず、中学時代にはひどいいじめにあったと告白しています。 先生も彼をただの「怠け者」だと思いました。
それでも
「自分を障害者のように感じたことはない。自分と同じように他人に合わせられない、ちょっと変わった友人たちとグループを作ってスポーツを楽しんだ。」
とも書いてありました。

彼は5年前に読字障害と判明したことで、過去の数々の悩みが解けたのですが、
「もっとは早く診断されていれば良かった。」
とも話しています。

「読字障害は、あなたが思うよりもずっとよくある障害です。一生付き合うものだが、対処の方法はある。あなたは一人ぼっちではない!」
と締めくくっています。

発達障害は周りの人たちから誤解されるケースがとても多くあると思います。
スピルバーグ氏のように「怠け者」と誤解される場合や、「親の躾が悪い」と勘違いされるケースがあります。多くの子供たちとは違った個性を持っていることに戸惑いや困難さで 悩んでいる時に、周りの人たちの「あたりの強さ」がどれほどの悲しみにつながるかを想像しなければなりません。

スピルバーグ氏の「もっと早く診断されていれば良かった。」という言葉を重く受け止めた場合、困っているのは障害を持つ本人であること、周りの人たちはその子の個性を 理解して、それに見合ったサポートをしていくことが今後の発達支援には大切なこととなっていきます。

「6.3%」 -- この数字は、
学習面か行動面に著しく困難を持つと学校の担当教師が回答した数値です。 この数値は実際には2ケタに乗るとまで言われている現在、発達障害を知り、ともに成長していくことの大切さを知ることになる記事でした。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 11月 「できない事の理由を見つけるな!」「できることをやる!」

これは、大脇コーチの言葉です。
「大脇コーチ?」
鹿児島県の高校3年生、山口君。

彼は若干18歳で、あの北島康介選手の平泳ぎ世界記録を塗り替えました。 その山口君のコーチが大脇さんなのです。彼は大変異色なコーチです。

大脇さんは
① 水泳経験なし
② 職業は獣医
③ ボランティアでコーチをしている
④ (なんと!) 技術を教えることはできない!
-- なかでも驚いたのは④です。

しかし、山口君は大脇コーチに絶対的な信頼を置いているそうです。 それは精神面での最上のコーチとして。
確かにプールの環境は粗悪、しかし、「できないことの理由を見つけるな!」という大脇コーチの指導の下で、 山口君は「水泳オタク」になり、世界新記録を出しました。

精神面でのサポートの大きさを改めて気付かされる出来事でした。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 10月 「ある中・高一貫校の文化祭に行ってきました。」

9月に入り、中学受験を考えているご家族に誘われ、ある中・高一貫校の文化祭に行ってきました。

入学時に「これが出来ます」「あれも出来ます」ということよりは「中・高の6年間でどのような成果が築けたか」 「ひとり一人の個性を重視した教育の場でありたい!」~という学校でした。

お子さんの学校選びは、親にとって大きな課題の一つであります。
我が子の個性を尊重して伸ばしてもらいたい!~「子どもがお世話になるこの学校はウチの子をどのように成長させてくれるのだろう?」と、 どこの親も学校に期待をして大切な子どもを託します。
私立でも公立でも~入口の規制(入試)よりは、その学校で過ごし、身に付いた学力や人間力を評価の対象とする出口(卒業)を尊重する~このような学校が出てきても良い時代にきています。

今、強いリーダーシップが求められている日本。
これからのこの国を担っていくのは若い世代です。その教育の方向は「暗記を重要視する、またその暗記力を評価する」ことではないようです。

では、強いリーダーシップをこれからの子どもたちが持てるようにするには?
私たちができること ~ とにかく地域で机上の学習サポートだけでなく、集団の中での体験学習の種を蒔くことも同時に始めています!

10月20日に予定している「みらい祭り」のように、外に飛び出して、「ステージあり、ワークショップあり、物々交換会あり!」 が冴えわたるような体験も一緒にしていきたいと思います。

小学生が企画した物々交換会も楽しみな事のひとつです!是非、参加してください!
子供たち中心の地域の笑い声がそこにはありますように!


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 9月 「オリンピック~メダル獲得ラッシュ!」「銀座のパレード」

この夏はオリンピック一色?に染められました。「色」と言えばメダルの「色」にまつわる 「魔法のことば」についてのエピソードを紹介します。

それは4年前のアテネ・オリンピックの時のことです。

「金」に値する実力があったにもかかわらず「銀」に終わった体操の内村選手に 彼のお母さんは「銀と言う字は金よりも良い!と書きます。おめでとう!」と言葉をかけたそうです。

内村選手は今回のロンドンでは自他共に認める「金」を得ました。4年間の練習量、モチベーションの高さ、また、 彼の心が折れずに金を目指したエネルギーの大切な部分を担っていたのは、間違いなく母親からの 言葉かけにあったと思います。

ことばと心は繋がっていますし、心は脳と「愛」で繋がっていると思っています。
「ことだま」~言葉には魂が宿っているようです。

最近、教室で生徒たちの友達に対する言葉の悪さ、きつさで叱ったことがあります。
「自分が同じように友達からそんなふうに言われたら、どんな気持ちがするかな?」 の問いかけには「いやだ!」と安心する答えを、今の段階では返してきてくれます。 まだまだ素直でよい子達です。

「10歳の壁」と一般に言われるギャングエイジではあるのですが、ひとつひとつ丁寧に接していきながら、 「言葉かけの大切さ」を知ってもらいたいです。 学校でもご家庭でもたくさんエネルギーが出るような言葉の中で、元気に育って欲しいと願います。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 8月 「そこにいるだけでいい」

これは駄菓子屋の理念です。

その昔、駄菓子屋のおばさんは -- 子供たちが学校でイヤなことがあって 落ち込んでいても、友達とうまくいかずに悩んでいても、また、楽しいことがあって「誰かに話したい!」 そんな気持ちになっている時も、いつも変わらずそこにいてくれて、ニコニコの笑顔で子供たちを 迎えてくれました。

そこにはいつも変わらない表情のおばさんがいるだけで、子供たちは安心して日々の生活を送っていた そうです。

「地域の塾」はそこにあるだけで、地域の人たちや子育て支援ができるのではないかと考えています。

「あれもしよう」「これもしよう」と欲張らずに根を下ろし、静かに構えていれば自然とここに住む子供たちやお母さん、地域の方々へ 「必要な時に必要なこと」を提供できるのではないか、と根拠のない、しかし確かな自信が湧いてきます。

今、子供たちと接していて、地域の方々と交わっていて、たのしくてわくわくしています。
「駄菓子屋のハイカラおばさん」はまさに私の目指す未来像であります。

生徒たちの「ただいまぁ~~」と入ってきてくれる声に日々励まされて、嬉しく感謝しています。


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 7月 「頭のよくなる家」

ある建築会社が、首都圏の中学受験に合格した子供の部屋を6年間に渡り調査した結果 -- 有名中学に合格した子供の多くは静かな個室に閉じこもって勉強するのではなく、 テレビの置かれた居間やダイニングの雑然とした中で勉強していたそうです。

「えっ!そうなの?」
と思わず疑いたくなりますが、日本人を含むモンゴロイド系は「家族との濃厚な関係の中で 育ってこそ、子供は健全に成長する傾向を持つ」という科学的な根拠もあるそうです。

「雑然とした中での勉強も効果的である!」ということを頭の片隅に置いて、子供たちが学ぶことに向かって いる時は場所はともかくとして、そっとしておきましょう!」ということでしょうか?

無学年で学習しあっている未来塾の学習室は雑然としていますが、「子供たちが共通に成長し合える空間!!」

~さぁ、私は彼らの力を信じ、見守っていくのみです!


T.Imou

ページのトップへ戻る


2012年 6月 「まちかど未来塾が誕生して1か月が過ぎました。」

小平、国分寺の小学生を問わずして私学に通う生徒さんも含め、多民族国家のようにいろいろな個性あふれる子どもたちがフロッグに参加して、活気のある楽しいレッスンを展開しています。

子どもたちは学年を超え、学校を超えてすぐに仲良くなり、その順応性の高さにはあらためて感心させられています。 素朴な素直な生徒たちに恵まれ感謝です。

さて、Mirai Letterの1号です。お決まりの自己紹介にお付き合いください。
芋生多恵子 5?歳~国分寺・北町にマイペースで頼りになる?夫と22歳になってもなお反抗期?の将来有望?な個性的な息子(26歳の長男は片足は独立状態)あとは可愛い可愛い「しつけ損なった」12歳のミニチュアダックスと暮らしています。

自身は今期、日本LD学会でセミナーを受講していますが「私の脳」大丈夫?と嘆くほど新しい分野がなかなか定着しない、覚えられないのです。
そんな私の脳にでもしっかり留まった5月のセミナーでの学芸大学の小池敏英先生の講義の内容のコメントを紹介します。

子どもたちの得意/不得意部分に関して不得意な事を指摘して子どもが素直に受け止め努力し形になる、してもよい年齢は低学年1~2年生頃まで、その後は得意分野の強いところを引き上げていくようなアプローチがその子供に自信を与え、弱い部分を自然に引き上げていくようになるのだそうです。

親子間ではこのアプローチは難しい!

せめて未来塾が「肩代わり~」生徒たちには「いいこと探しアプローチ」を心がけ、可能性を伸ばしていけるサポートができる事~ 今、私がほのかに願っていることです。

今後ともよろしくお願いいたします。


T.Imou

ページのトップへ戻る


ページのトップへ戻る