Mirai Letter

2017年1月以降のMirai Letterはこども未来ラボ Facebookページにて公開中です。


2017 >6.3.2.1.
2016 >12.11.10.9.7.& 8.6.5.4.3.2.1.
2015 >12.11.10.9.7.& 8.6.5.4.3.2.1.
2014 >12.11.10. 9. 8. 7.
2014.07までのMirai Letterはこちら

2017年 6月「ペラペラノドンの誕生!」

「ペラペラノドン」は空想上の「苦手攻略キャラクター」~これが優れもの!
これを生み出し、育てたのは発達支援を受ける小学生の男の子!
その子は「ペラペラしゃべりすぎ、いつでもどこでもお友達の事なんか視界に入らず、先生の静止にも耳を傾けられず、お友達の発言場面を横取りしてまでしゃべる」~しゃべりたい衝動を抑えきれずにクラスの中ではトラブル続出、、、「うるさい子」~彼は困っていました。

そんな中、「じぶんの苦手にどう対処、克服できるか、」という課題の研究を支援級の先生の指導のもと取り組み始めるのです。先ずは①悩みを抱える彼自身をキャラクター化②そのキャラクターはどんな時に暴れだすか、絵で表現してもらい、誕生したのが「ペラペラノドン」!~う・ま・い!

「いつ、どんな時に暴れだすか」をペラペラノドンが火を噴きながら表現すると、、、
これが目で見てわかる巧みな自己分析に!→原因が明らかになると→対処方が出てくる

課題 しゃべりすぎ、その衝動を抑えられない
人の話が聞けないのでトラブルになる自分を研究
研究結果 「ペラペラノドンはどうやらストレスが溜まったり、興奮すると暴れだす」事が判明
結果からの対処法 ①クールダウンのお札(興奮した時にこのお札を掲げ、深呼吸をしたり、お水を飲みに行けるお札)
②先生からはストップのお札(しゃべりすぎです!)で気付かせるカードを使い、暴れだす前に警告→回避

クラスの中ではこの対処法が功を奏して、彼は自分の研究をクラス全員の前で発表!
友達も自分の不得意な事を発表し合う会の中心に彼が居て、みんなの「困っているんだ!」の相談事に乗るようになりました。「学校って楽しい~」彼がそんな体験をした瞬間でした。
支援級の先生の「行動観察の的確さ」からの「苦手を克服する手法」はまさに【発達障がいは「周りの人たちの助けが必要な個性」】と上野一彦先生(元東京学芸大学名誉教授で自称LD教授)がおっしゃっていた事を思い出し、ラボに通ってくる生徒たちの行動観察!その子の自尊感情を引き上げるためにも磨きをかけねば、、、


T.Imou

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2017年 3月「小さな巨人」

平均身長190cm以上のバスケットボール界に167cmのひときわ目立つ「富樫勇樹選手」がいます。

目立つのはその背の低さだけではなく、そこから繰り出される巧みな技!目が覚めるような技で得点を重ねる彼のその躍動感・姿です。

彼は父が監督を務める新潟の中学で全国大会優勝!その日本一の手土産を持って高校はアメリカのバスケットボールの強豪校へ進学、卒業しました。中学時代はとてもシャイな少年だったそうですが、留学し、言葉の壁を乗り越えなければならなかった境遇が彼の性格を大きく変えることになったそうです。「積極的にならざるを得なかった」このことが「決して体格的には恵まれてなくとも世界で戦える武器」を得ることになったようです。

「世界で戦える武器」~それは「ステップ・バック」:相手には攻めると見せかけてその瞬間、一歩身を退けてシュートを確実に打つ→この技は誰にも負けない、彼特有の技→「負ける気がしない」その強気な発言は今までの経験から出てきている事なのでしょう。

2020東京オリンピック~モントリオールオリンピック以来、実に44年ぶりとなる開催国での出場権を得るためにアメリカを離れ、現在彼は日本でプレーすることを決心し、日本チームで活躍をしています。「体格に恵まれなくとも勇気を与えられるプレーを通じて若い人たちに繋げていきたい」と彼は語っています。

バスケットボール選手は身長が高くないと活躍できない!といった固定概念を見事に打ち破り、活躍し、注目されている彼から「大切なのは見た目ではなくハートの強さ」~「好きな事、自分が得意とすることがあればとことん探求するハートの強さ」を感じました。「持って生まれたものをどう生かすか」~彼は「身体と心」両方の世界で戦える武器を身にまとい、後継者に勇気を与える存在になる事でしょう。今後の活躍が楽しみです。


T.Imou

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2017年 2月「いつか芽が出て花が咲く」

先週、都立小児の菊地祐子先生(心理・福祉科医長)の講座に参加してきました。テーマは「困った子どもの本当の気持ち」~私自身も最近、「これって、困っているのはその子ではなく、お母さん?」お母さん自身のお子さんへの見方を変えないとその子をつぶしてしまう…そんな感覚を覚えた経験をしていたので興味深く参加しました。

「栗原類君」がテレビで発達障がいがある事を語り、「発達障がい」ということばが広く知られるようになりましたが「発達障がいのある子の特性や気持ち」への理解はそれほど知られていないと感じています。

子どもたちには隣の頑固おやじに怒鳴られ、道徳を教わり、お母さんからこっぴどく叱られた時には近所のうちでご飯を食べさせてもらい、おまけにお風呂まで入れてもらって程よい親との距離が保てたり、逃げ場を確保しできた時代がありました。その頃はゆるい関係性の居場所があり、困った時には自然に助けてもらえる~そんな地域社会がありました。今はどうでしょうか?地域での人との関わりや交流が持ち難く、関係性が希薄になってきています。この環境は発達障がいを持つ子どもたちには大打撃!それは学校で頑張り、集団の中で我慢している彼らにとって「そんなに頑張らなくてもいい」といった妥協や「諦めたりすること」が許される、そんな「子どもの育ち」で大切な昔のような「程よい関係性が持てる場所=地域社会」が失われていることになるからです。

子どもの育ちをどう支えるか?

不安(困ったこと)なく生きている人はいるのでしょうか? 抱えて生きていかなければならない不安は抱えたまま生きる力を身に付ける!~不安を何とかする事ばかり考えずに「折り合いの付け方」~楽しくそれでも生きる大人のモデルを見せる!それはその子なりの成長のステップをわかっていれば、今、できなくても必ずできるようになる→「親が折れなければならない時がある」事を知り「今、出来なくて困っているのは子であり、親ではない」という方向に見方を変えることが子どもに折り合いの付け方を身につけさせ、「いつか芽が出て花も咲く」という自立につながるサポートになる!~「待つ」ことも支援の大切な要素・・・菊地先生の講座内容を私なりの解釈も一部ありますが、シェアさせて頂きました。


T.Imou

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2017年 1月「『浦島桃太郎』えっ?」

12月に東京大学社会科学研究所の玄田教授の「日本の若者の現状と課題」という講義に出てきました。

教授の開講一番のテーマは【もしなれるなら、あなたなら「桃太郎になりたいですか?それとも浦島太郎になりたいですか?」】といった奇想天外な質問~~みなさんならどちらになりたいですか?~~これは玄田先生が最近、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の採用試験担当職員と知り合った時にしつこくしつこく聞いてやっと教えてもらった宇宙飛行士採用時の最終面接の口頭質問の内容でした。(門外不問の内容→だからここだけの話にしておいてください!とお約束通りのフレーズを聴講生たちは口約束させられ、、、)

さて、「桃太郎」はご存知の通り、お爺さん、お婆さんの庇護の下、すくすくと大きく育ち、やがてはリーダーの資質を備え、家来を連れて鬼ヶ島に鬼退治に行く!鬼は降参→桃太郎はヒーロー→お爺さん、お婆さんは歓喜の涙!といった勝利者の物語、かたや「浦島太郎」はいつもプラプラ~ニートのような存在、きっとあの日もお婆さんか誰かに「魚でも釣って、少しは家計を助けろ~」とでも言われたのでしょう~海へ出たところ、たまたま亀がいじめられていた、、、しょうがなく助け、その後は「竜宮城へ~ご招待!」宴もたけなわな時に「オレ、帰る!」って、どうしてこのタイミングで帰宅?乙姫さまに引き留められはするものの、何故か「帰る!」意思は固く、玉手箱をお土産にさっさと竜宮城を後にする。「開けないで!」ときつく言われた玉手箱は「開けて下さい!」といわれたようなもの、あえなく老人に~

実はこんなに科学が進んでいる今日でさえ、宇宙の事は5%ほどしか解明させていないそうです~不確かなことだらけ。ということは宇宙飛行士の資質としてとても大切なことは「やるだけやって、後悔なし!潔い心を持っている人」「浦島太郎」となるそうです。(浦島太郎の後日談としていろいろなストリーがあるのだそうですが、老人になったことを後悔した、という展開はないそうです)

学校の先生たちは生徒たちに「桃太郎」をしがち、しかし「わからないなりにも何とかする!」といった潔さを持ち合わせた「浦島太郎」も同時に持ち合わせる指導が望ましい~「浦島桃太郎流指導」を提唱なさっていた玄田先生の講義内容を一部、シェアさせて頂きました。新年会でどうでしょうか、「なれるとしたらあなたは桃太郎or浦島?」ネタは?


T.Imou

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2016年 12月「共同養育」

子育て中のお母さんたちの70%が育児に何らかの不安や孤独感を抱いている。特に日本人のお母さんたちはその傾向が強い、、、というデータがあります。それは何故か?

人間の脳には「共同養育」をする!といった本能が組まれているそうです。共同養育~これは自分の子だけではなくその地域に、グループに居る人たちがみんなで子を育てる→いわば昔の日本での長屋のイメージなのでしょう~隣の親父に叱られる、親が忙しくしていれば隣のうちで一緒にご飯をごちそうになる、うちも隣も3軒先の家も困っている家庭があれば自然と助け合い、分け隔てなく子を育てる!

日本ではここ100年の間に核家族化が進み、夫たちは残業続きで忙しく、妻の母親業に共感性は乏しく、日本でのベビーシッターの普及は低くい、これは子育て中のお母さんが「子育て出来て当然!」と間違った世間の解釈に悩まされ、孤立化していく原因の一つです+先ほどの「共同養育」の本能が脳に組み込まれているとしたら、特に日本人のお母さんたちにその傾向が強く、育児ノイローゼになるのは最もな話となるわけです。

もう一つ興味深い話が「母性とはいろいろな体験の中でゆっくりと育っていくもの」ということです。これは自身がこどもを育てる前に子育てに参加したことがあるか、ないか、に大きくかかわるものだそうです(共同養育の文化では当然、かかわらなければならないので自身が母親になる前に経験値が高くなっています→母性が備わっていることになります。)

結論としては人間の脳に「共同養育」の本能が組み込まれている以上、誰しも母親になるのは初めてなのでその子が自立に向かうまではいろいろな人たちの手を借り、助けを借りで「地域で子育て!」がお母さんたちの不安感や孤立感をやわらげ、育児ノイローゼの防止につながるのではないでしょうか、やはり「人とつながること」は大切な事のようです。


T.Imou

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2016年 11月「コミュニケーション力を高める」

私は先日、東武東上線沿線にある大学で1年生を対象に「語り部と聞き取り」~これは学生たちのコミュニケーション能力を高める授業の一環で、「発達障がいについての概論」を任され、話をしてきました。教育学部の学生以外に話すのは初めてでしたので、学生巻き込み型の講演内容を持って行ってきたのですが、、、

そもそも「コミュニケーション能力」ということはお互いの言葉のやり取りの中や相手の表情から互いを理解し合い、信頼関係を築いていく事~会話のキャッチボールが上手に行え、空気を読む~こんな能力が求められます~「これは相手の感情を読むことが下手、空気が読めない」といった特性を持つ人たちには苦労の連続となりますし、多くの誤解も生みます。そして発達障がいを持つ人たちの中にはこのコミュニケーション能力に悩み、社会での不適合を起こしている人たちも多くいる現実を伝えてきました。

本人が自分の不得意な側面を知る事で自分から状況を変えられることはたくさんあります。周りの人たちの理解があれば、その人にとって生きやすい環境も得られます。すべては自分の得意性/不得意性を知る事にかかっているように思います。

「何をもって生まれたか」よりも「持って生まれたものをどう生かすか」が大事であり、長所を伸ばして誰かのために力を貸す。「できること」に目を向けて、行動する。とある心理学者が言っていたことを思い出しました。

さて、できることに目を向け、長所を伸ばしたこの人はいったい誰でしょう?①子どもの頃はことばが遅く、3歳になっても話さなかった②語学が苦手で学校の成績もさっぱりダメ③数学だけは抜群④運動は苦手で友達と遊ばず、一人で遠くから眺めている⑤大学は無試験で入れるところを選ぶ⑥LDの可能性もある~この人は次回のletterでお知らせいたします。


T.Imou

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2016年 10月「レオの耳」

レオはうちの愛犬で老犬~彼は息子たちが小学生の頃にやってきました。あれから16年になります~

彼の左耳は臭い!いつも「カッ、カッ、カッ、」と耳を後ろ足でかく、時には耳の穴に足先をぐ~ンと突っ込んでその足先の臭いをかぐ~なんと悪趣味な!臭いに決まっているのに、「レオ君、風上に居ないで~プルプルすると臭いから!」ってレオはお構いなしにプルプルしながら部屋を歩き回る~「いつしかその臭いが良いにおい~」に変わる、行きつけの動物病院は検査をしてから耳垢を綿棒でごっそり取って、軟膏を付けて、時には抗生剤が出て飲み薬を併用して治療を続けてきました。スッキリと治らないのはこの子の「体質」と決め込んでいたので定期的に動物病院に通う日々。

ところがXDayがやってきました。

友達の勧めで10年来の通いなれた動物病院を後に新しい病院で検査を受けたところ、耳垢が溜まりやすい体質ではなく細菌による炎症が原因でこのような症状が起きていたことが判明。わずか2回の点薬で今まで10年以上も煩わされてきたあの臭い耳が無臭の本来の耳へ~どういうこと???

人は「固定観念~凝り固まった思い込み」に支配される事の怖さを経験しました。10年以上のお付き合いだったその動物病院は気さくな良い先生と評判で予約制で丁寧な対応~レオの耳トラブルは彼の体質が問題であると疑問を持たなかった、、、申し訳ないことをしました、レオに、、、、

私が通うヨガ教室の先生も先日、「いつも同じ場所にマットを敷かないで時には違った所に身を置いてみましょう~違った感覚や何か新しい発見があります!」と生徒たちにアナウンスをされていました。

食欲の秋!勉強の秋!新しい感覚に出会い、何かに挑戦するに良い季節がやってきました。人に対してや物事に対しても固定観念から解放され、自分の感覚を磨く~レオには長ーい間、痒ーい思いをさせて申し訳なかったのですが学ばせてもらいました。固定観念を持つことの怖さを。


T.Imou

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2016年 9月「イチローの気持ち」

「僕はいつも周りの人たちに笑われてきた」~イチローがメジャー最多安打の記録を達成しました。このコメントに驚かされた人は多かったのではないでしょうか?

小学生の時は野球の練習を365日、毎日した。グランドの傍には幽霊が出る、という噂が出た。近所の人たちには「将来、プロ野球選手にでもなるのかぁ~?!」と笑われた。悔しい思いもたくさんした。でも「僕はプロ野球選手になった」野球選手になってから首位打者になりたいと思った。周りの人たちはすごく笑っていた。それでも2回、達成した。アメリカに渡り、マリナーズに入団し、首位打者になりたいと思った。チームが勝てない中、200本安打を達成し続けたが「イチローは単安打しか打てないモスキート(蚊)だ!」と言われ同じチームメイトの仲間であってもしんどかった。

私事ですが、次男が国分寺に薪窯ピザのバルを始めました。彼も始めるにあたって周りの人からは「大変じゃない?出来るの?」「まだお店をやるなんて早いんじゃない?」と言われてきたようです。それでも彼は自分の目標に向かい、彼を理解し、サポートする人たちと形にして歩き始めたところです。彼の思いや挑戦は始まったばかりです。もうすでに彼の船はいくつかの大波を受け、沈みそうになりながらも漕ぐ!ひたすら漕ぐ!私は彼が何年かかっても仕事への信念を持ち続ける事を見守ります~そしてその先にはまたイチローが今回の事で経験したような~自分が「嬉しい!」と思えることを自分以外の人が喜んでくれることへの感動~ずーっと手に入れたかったモノへの思いや努力の結果の先にあるモノを経験できる時が来ることを願っています。イチローが記録を達成してベンチへ戻り、涙が彼の頬を伝わったその横顔~彼の挑戦を笑う人たちはもうそこにはいません!


T.Imou

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2016年 7月「舛添さん」

人として持っていなければならない大切なものは何でしょうか?

以前に滋賀県の琵琶湖畔で知的障がいを持つ子どもたちの施設を作り、そこで子どもたちに勉強を教える先生の記事を読んだ事を思い出しました。

彼らに算数を教えることはとても困難だそうで、例えば「ここに3本の傘があります。子どもは5人います。傘は何本足りないでしょうか?」~これは引き算を教える文章問題です、5-2=3の計算はできるのですが、文章問題となると、、、生徒たちの答えは「先生!傘は足りなくありません!」「えっ?3本の傘に5人の子どもですよ!」「先生!傘は足りなくありません!1本の傘を2人で使えば足りなくありません!」となるそうです。

彼らの答えは式も立てられないので計算までたどり着きません。答えはマルはもらえないのですが、しかし問題の解決方法としてはハナマル!抜群です!

彼らに算数や化学を教えることははぼ不可能に近いのですが、彼らはとても美しい絵を描き、詩を作ることができます。つまり彼らの心は純粋で豊かで創造的で、いろいろな心の引き出しを持っていることになります。困っている人がそこに居たら手を差し伸べます。何より彼らは誠実であります。

舛添さんは高学歴、国際政治学者、東京都知事の肩書を持っていても人として持っていなければならない大切なものを失っていました。

地位や名誉、たくさんのお金を持った人たちは持たざる人たちのために尽くすこと→政治家はその政策や言動が人々の精神の幸福に役立つかどうかという問いを問い続けなければならない、といった人がいます。残念なことに今回の舛添さんは自分の精神の幸福に役立つかどうかを問い続けた結果の結末でした。人として持っていなければならない大切なものとはなんであるか?彼は何と答えるのでしょうか?この一連の報道に触れ、思いました。


T.Imou

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2016年 6月「丸刈りの相棒」

これはアメリカ・コロラド州 8歳のマーリーとその親友キャメロンのお話です。

8歳のマーリーはとっても活発な女の子~ある日、突然、左足に違和感を覚え診察を受けるとガンであることがわかり、その左足を切断することになりました。彼女は左足を失っただけではなく抗がん剤の投薬から髪の毛までも失うことになりました。

10か月に及んだ治療が終わり、元気を回復し、いざ、学校へ再登校の状況下にあっても「学校へ行く!」という選択肢をマーリーが選ぶにはあまりにも厳しい現実!「車イスに髪の毛までない私を見たらみんなが笑うわ、きっとからかわれる!」あまりにも受け入れがたい現実を目の当たりにしてマーリーはただただ落ち込むばかりです。

これを知った親友のキャメロンはある決意をします~「私が髪を剃ったらマーリーと一緒!また一緒に学校へ通える!」

この「丸刈りの相棒」の決意を知った先生たちはある行動に出ます。先生たちの呼びかけで80名の生徒たちがマーリーやキャメロンと一緒の丸刈りカットに!マーリーが学校に来易いように!と。

そのイベント会場となった体育館には9名の美容師が壇上に上がり、先ずは希望者の先生たち、続いて生徒たち、そして最後にキャメロン~彼女はマーリーと手を握り合い「なんだか嬉しくて涙が出た!」と言いました。

誰かのために知恵や力を貸して出来ることに目を向けて行動する!8歳のキャメロンに脱帽です。


T.Imou

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2016年 5月「みんなちがってあたりまえ、みんなちがっていい~」

「みんなの学校」~すべての子どもに居場所がある学校を作りたい!特別支援学級もないみんな同じ教室で一緒に学ぶふつうの公立小学校のみんなが笑顔になる実際にある「大空小学校」の映画です。

5月7日(土)11:00~西国分寺のいずみホールで上演されます。「学校参観」してみませんか?

ここの小学校がめざすのは「不登校ゼロ」!特別支援教育の対象となる発達障害のある子も自分の気持ちをうまくコントロールできない子もみんな同じ教室で学びます。ふつうの小学校ですが児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人も一緒になって誰もが通い続けることができる学校を作り上げてきました。発達に凸凹がある子もない子も一緒の場所で学びます。みんなが成長し合える場がそこにはあります。

この内包教育を知ると、長浜光子さん(千葉で「働きたい」と願う誰もが「働くことのできる」社会の実現~ソーシャルファームプロジェクトを立ち上げて活動をしています)~彼女のリフレットの文章を思い出します。以下一部ですが紹介します。

生まれてくる命の中には一定のパーセンテージで障碍を持つ子供たちがいます。彼らは誰かが必ず引き受けなければならない、でも誰も引き受けたがらないそれを「僕が(私が)引き受けます!」と名乗りを上げてくれたのだと思います。

このメッセージに触れるとき、発達障害を持って生まれてきた来た子どもたちへの「思い」が変わります。彼らの不得意さを認め合い、お互いの違いを知り、支え合うことは日常生活において、教育現場においてもとても大切なことでしょう。

今までの小学校教育において発達障害がある子もない子も一緒に学ぶという選択肢を考えられなかった学校関係者にはこういった教育現場があり、みんな共に成長できるという多面的な見方を長浜さんの「発達障碍児」のとらえ方同様、知って頂きたいと思います。


T.Imou

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2016年 4月「あ~、もう疲れたぁ~!」

新学年が始まります。高校や大学受験を経験した生徒たちは合格/不合格を経験し、第一志望校の門が開かれた生徒もいれば第2志望の学校の門が開き、歩みだす生徒もいます。

なかなか自分の思うような道が開けないとついつい人は「なんだかなぁ~」と大きなため息が出て、「もう疲れたぁ~」と人生、文句がでるものです。

私も先日、一つ大きな資格試験結果を受け取りました。その試験、復習~バッチリ!当日の試験の手ごたえ~自分としては花丸!ですから当日、試験会場、白金にある明治学院の門を抜け、「今日の試験が最後だわぁ~、もうしばらくここに来ることもないわ!」と目黒駅へ向かうバス停が少し込み合っていたこともあり「タクシー」に勢い良く手を上げ、自分に対しての「ご褒美?」で乗り込みました。周りの人たちにも私のこの性格ですから「まず、合格間違いナシ!」とアナウンス~メタルエンボッシングの先生からは結果を待たずして「お祝い」を頂くアリサマ、なのに「落ちた!」「そりゃ、ないわぁ~」~なんでこんなことが起きる?もうがっかりを通り越して「八つ当たり」状態が数日続き、「なんでぇ?」の連発。

「あ~、もう、疲れたぁ~」となかなか気持ちが切りかわらないまま数週間が過ぎ、ある日、立川高島屋の巨大ジュンク堂(以前ユニクロだったフロアが書店になっています)を覗いていると、面白いことが起きました!「ブツブツ文句ばかり言っているあなたに!」っと言わんばかりにある本が私の目の前に躍り出て、、、

生まれつき体が弱いAさんは「体が弱いからこそ同じような人たちを救いたい!」と自分の経験をプラスにとらえ、医者になりました。一方、同じく生まれつき体の弱いBさんは「体が弱いから私は何もできない!」と引きこもってしまいました。どんなハンデを持った人間に生まれようと、どんな人生をあゆむかは自分で決められる!と。

さて、出た結果に対して文句を言ってふてくされる時期はそろそろ終わりにして自分の思うような結果が得られなかったことは失敗ではなく、一つの経験!これを次にどのようにつなげていくかが今後の課題!本人次第!当てが外れた試験結果と上手に向き合えないのはどうやら年齢は関係無いようです(お恥ずかしい、、、)私はこの「痛い!」経験に折り合いを付けないと、生徒たちのほうがよっぽど建設的です、、、


T.Imou

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2016年 3月「貧乏な人とは、、、」

「貧乏な人とは、、、」これは日本から一番遠い,そして「貧乏な国」とされるウルグアイ前大統領ホセ・ムカヒ氏のスピーチからの言葉です。さて、どういう人たちが「貧乏な人」と彼は言っているのでしょうか?

この牧草地が広がるウルグアイという国は貧困層が多く、「貧しい国」と言われていますが、サッカーワールドカップの初代の開催国。そのサッカー場は86年たった今でもそこにあり、一部は学校として使用され、市民の集いの場となっています。この貧しい国に住む貧しい人たちは自分たちに誇りを持ち、「この国に生まれて良かった!」と答えます。「Why?」

2010年ごろ、ムカヒ氏が大統領であった時、彼は自己資金を投じて貧困者用居住施設建設に着手しました。「自己資金を投じる?!」→「彼は資産家に違いない!お金があって志が高い!」これならあまり話題性があるとは言えない話で終わります。彼の自己資金とは、彼の大統領給与!当時の平均年収の約15倍の大統領給与を自分の手元には国民の平均年収しか残さずに質素な生活を楽しみ、その大半を子どもを抱え住むところもなく、貧困にあえぐ国民のために使ったのでした。(おとぎ話のようなつい最近の話です)

ムカヒ氏の世界から注目された理由の一つはただ単に箱物(居住施設)を立て、タダで提供した訳ではなかったことでした。「巻き込み型」の政策~これはそこに住める条件として①建設するにあたり○○時間/週にかかわり、自分たちが住む家の建設に携わる②子どもに十分な教育を受けさせる~この2点を満たせば誰でも「住宅が手に入る」としたため貧困にあえぐ人たちに前向きな人生を送る事への希望と勇気を与えました。その結果は貧困層の減少につながったのです。

彼の唱える「貧乏な人とは」=「少ししか物を持っていない人ではなく無限の欲があり、いくらあってももっと!もっと!と満足しない人のことだ」と、また彼は「私たちは発展するために生まれてきた訳ではなく、幸せになるために生まれてきた。その幸せとは愛情や人間関係、子どもを育てること、友を持つこと、そして必要最低限のものを持っていること」としています。

政治とお金の問題が湧きでて、オレオレ詐欺は後を絶たず、「保育園落ちた、日本死ね!」の声が吹き出し、消費税は上がり、議員定数は削減しないでいる日本の政治家~「貧しい人とは、」気付かなければならない賞味期限はとっくに切れ、異臭さえ感じるように思うのですが、、、


T.Imou

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2016年 2月「人事を尽くして天命を待つ!」

いよいよR君の高校受験が始まりました!彼は中1の時から「晴れの日も雨の日も風の強い日も雪の日もどんな天気の時でも体調が悪くない限りコツコツと通ってくれました。

中学生での大きな課題の一つに「メタ認知」があります。これはイメージとしては幽体離脱したもう一人の自分が客観的に自分を見る!~どんなことが苦手でどんなことが得意か、また性格面においても自分にはこんな特徴がある!と自覚できる。他人との比較ではなく自分自身を知る事につながります。

自分はどうあるべきか、という問いに対する自分なりの答えを見つけていくことも大切な課題と言えるでしょう。

R君はとにかく「直球勝負」~はじめに出会ったころはなかなか信頼関係を作るのに時間がかかって、彼は私の提案する勉強法を素直に受け入れてくれない、「だから成績が上がらない!少しは素直になったら、」と何度思ったことでしょう。私たちの関係に転機が訪れたのは彼が3年生になって部活も引退して本格的に受験に取り組む体制になってからのことでした。中間/期末の結果は周りにいてR君の取り組みを知っているなら誰もが「もう少し努力に見合った結果が得られても、、、」本人もそう感じていました。

メタ認知の話をさせてもらったのもその頃だったように思います。「自分には学習面においてこのような得意性、不得意性がある」と自覚した上で「どのように学習を進めていくのが自分に合っているか?」「どんな高校が自分に合っているか?」「他人はある意味どうでもよい!自分自身にフォーカスする!」~生徒たちの中には中学生の頃にいろんなことが上手にこなせて自他ともに満足のいく結果が得られる子もいれば後になって大きく成長する子もいます。自分自身を知る事~この話をさせてもらってから少しずつ彼に変化があったように思いました。

「行きたい高校」~そこに向かって過ごしてきました。相変わらず「英語」は苦手のようで「自己PR」に「高校へ行って英語の学び直しをしたい!」と聞かされた時にはちょっと複雑な心境になりましたが、学習面だけではなく、中学での大きな課題「アイデンティティーの形成」~「彼は得たり!」これほどまでにひたむきに取り組んできた受験です、彼の望む道が開けますように!と受験当日、朝日に向かって思わず手を合わせてしまいました。


T.Imou

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2016年 1月「世界をより良い場所に」

フェイスブックの創業者で最高経営責任者のザッカ―バーグ氏が自身の第1子の誕生と共に慈善団体の新設を報告しました。彼の慈善事業への取り組みは2010年に公立学校の改善を目的に寄付したことに始まりますが、これは主導権を他者に預けた事からその寄付の大半を目的外の事に使われ、かえって地域住民の怒りを買い、彼としても痛い経験となったようです。その経験を踏まえ、今回は彼が主導権を握り、しかっりとした慈善事業を展開する方向性を持ったようです。

「すべての子どもたちのため、世界をより良い場所にしなくてはならない」「これから生まれてくる世代を含め、全ての命は平等だと信じ、人間の潜在能力と次世代の子どもたちの平等を推進する」(崇高~)

その慈善団体を推進する計画によりますと、今後3年間気になるその寄付の額は10億ドル/年 日本円で約1,150億円/年となります(ため息~)

アメリカの大物実業家~かつては金儲けに熱心だった世代とは考え方が違い、慈善団体を作り、「こと」を行う方向に価値を転換してきています(感動~)

アメリカの実業家には全く及ばずとも、私たちにも個人レベルで考え、行動できることはあるはずです!大切な国の資源となる子どもたち~少子高齢化の日本でもこれから生まれてくる世代のために考えなくてはならない課題~環境に優しいエネルギーや教育問題~「子どもたちを第1に!」~その思いを胸に新たな歳を迎え、個人レベルでも気が付いた人たちが自分たちのできる事をやって行く事、「願いは叶う!」と信じ今年度の目標を立てる事にしようと思います。今年もよろしくお願いいたします。


T.Imou


Take the first step in faith. You don't have to see the whole stair case, just take the first step.

Martin Luther King Jr.

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2015年 12月「思春期支援シンポジウム」

先日の日曜日に「支援力アップ講座」と題しまして思春期支援シンポジウムを行いました。

今回のこの講座をお願いした池田聡子先生は中/高校のカウンセラー歴15年、療育ルームを運営し、事例の数は山ほどに~そんな彼女から繰り出されたテンポの良い、参加者巻き込み型の講演は皆が魅了されました。

池田先生、冒頭あいさつは「私はADHDなんですねぇ~!」この爆弾発言で参加者の心をわしづかみ!それからはコードレスマイクを片手に机の間を所狭し~とみんなにマイクを向けながらうろつきまわる!(まさに先生、ADHD~私も以前、ミーティングで初めて池田先生にお会いした時、「あなた、ADHDでしょ~?」とニコッと微笑みかけられながら言われたことを思い出しました。何だかその時、褒められた気分になったのはなんだったんでしょう?)

今年もまたあっという間に12月となりました。池田先生の講演から私の脳に留まった内容を紹介することで今年最後のMirai Letterと致します。

「親が子供が思春期になる前にしておいた方が良いこと」~思春期に入ると子どもたちは大人に反発します。身近で甘えられる「母親」はカッコウの餌食~子どもは自意識が過敏になり、外見を気にするようになったり、その事で自尊感情が低下しがちな側面をも持ちます。母親の言う事には耳を貸さずに反抗!扱いにくくなっていくわけです。そんな時、周りの人と連携していれば「親の言いにくいこと」は他の人に言ってもらう事が出来るわけです。そこでいざ!と言う時に頼りになる他の人たちと繋がっているにはどうしたら良いのでしょう?それは池田先生曰く「子どもが幼い頃からいろいろな人たちに出会わせる、相談できる人を探しておく事」だそうです。親が繋がっていればそこでいろいろな情報が入ってきます。人を上手に頼ることも子どもの思春期を一緒に過ごす上で大切なスキルとなるそうです。 地域にはいろいろな活動や行事があります。上手に利用して同世代のいろいろな友だち、地域の大人たちと触れ合えるように、コミュニティーを活用してみはいかがでしょう?人は「繋がる」ことでより豊かな心の成長ができるようです。


T.Imou

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2015年 11月「『ひび割れ壺』の物語」

これはインドの水汲み人(富豪の家に仕える奉公人)の物語です。

その水汲み人は2つの壺を持っていました。天秤棒の端にそれぞれの壺を下げて天秤棒を肩にかけ、彼は水を汲み、ご主人様のもとへ運びます。その壺の1つには「ひび」が入っているのです。ですからそのひび割れ壺はもう1つの完璧な壺が小川からご主人様の家まで1滴の水もこぼさないのに、ひび割れ壺は水汲み人が水をいっぱいに入れてくれてもご主人様のところに着くころにはその水が半分になってしまっていることを恥じていました。

ある日、ひび割れ壺はその自分の不甲斐なさを水汲み人に相談しました。「私は自分が恥ずかしい、なぜなら自分が作られたその目的を私は半分しか達成出来ていないから、そしてあなたにすまないと思っています」と、そこで水汲み人は尋ねました。「何を恥じているの?」「私はこのひびのせいで、あなたのご主人様の家まで水を半分しか運べないのです。水が漏れてしまうから、あなたがどんなに努力をしても、その努力が報われる事は無いのです。私はその事が辛いのです。」と壺は言いました。

水汲み人は言います、「道端の花に君は気付いたかい?その花々が君の側にしか咲いていない事に気付いたかい?ぼくは君からこぼれ落ちる水に気付き、君の側に花の種を蒔いたんだよ、そうしたら君のこぼれる水のおかげで花は咲き誇り、ぼくはご主人様の食卓に花を欠かしたことがなかった。君があるがままの君じゃなかったら、ご主人様は四季折々の花々の美しさを楽しむ事は出来なかったんだよ」

私たちはみな、それぞれユニークな「ひび割れ」を持っています。こどものその「ひび割れ」を親たち、指導者たちは修正する事ばかりに気を取られ、その「ひび」ために「花の種を蒔く」ような発想はなかなか出来ない事が現実としてあります。作者不明のこの物語は「ありのまま」を受け入れる事、そしてその壺が輝けることを見つける!これは「窓ぎわのトットちゃん」~トモエ学園の園長先生が日頃の学園生活ではなかなか輝けないダウン症の生徒のために運動会の種目に「彼以外には誰も上手にくぐり抜けられない障害物競争」を発案! 彼を「1等賞!でヒーローにしたお話」と共通する感覚を覚えました。いろいろな場面でいろいろな個性を持った子どもたちがそれぞれの場面でヒーローになれる!「ひび割れ壺式教育」は子どもたちの自尊感情を育て、自己像を大きくするもの~今、一番必要とされる子どもたちへのアプローチのように感じました。


T.Imou

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2015年 10月「懐かしき『長屋の子育て理念』」

先日、ある報道番組で過去最多に上る「約12,000件」~この数字は10年前に比べ5倍にも跳ね上がっていると聞かされた時、その内容を知って、「あ~、」っと、特に驚きもせずに受け止められたのはここ20年ほどこどもたちに接する仕事をしてきたからだと感じました。

この数字の正体は「小学生の暴力行為」~年々低年齢化してきているそうです。1年生はここ10年間で5倍、6年生は約2倍~小1生の事例として「先生を何回も蹴る」「たたく」といったものでした。

その原因の背景として「小1プロブレム」~大きく3つの事柄が挙げられていました。①思いっきり遊べた幼稚園から座って学ぶ小学生への生活の変化に対応できない生徒が少なくない状況があるようです。②葛藤体験の不足~これは思いっきり悔しい思いを経験する機会が少なくなってきていることによるもので時代背景が大きく影響しているようです。③家庭の教育力の低下~「教育力」とは、最近では地域のつながりが希薄になり、親が身近な人たちから子育てを学んだり、助け合う機会が減少しているそうです、子どもたちの育ちの基盤である家庭の親たちが子育てに悩み、孤立化する環境に陥り、家庭での教育力の低下につながっていると考えられています。

これら3つの原因が絡み合って子どもたちはことばで表現できずに「手や足が出る」暴力を行ってしまうのかもしれません。

私が育ったころの時代背景では「先生をたたく、蹴る」といった行為は「いけない事」、私よりもさかのぼる事、数十年前は「親の言う事は効かなくても先生の言う事は効いた」といったものでした。

子どもたちが暴力に及ぶ背景の③に挙がっていた「教育力」~子育てはその家庭だけの問題ではなく地域と繋がって子どもたちを育てていく事の大切さを感じ、昔の「長屋の子育て理念」や「雷おやじ」の存在が頭をよぎり、地域密着型の子育てが如何に大切であったか、実感しました。


T.Imou

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2015年 9月「やわらかい頭で子どもに考える力を~」

先月、「ちひろ美術館」(練馬区、岩崎ちひろの美術館)に行ってきました。「長新太の脳内地図」展がお目当てでした。彼はイラストレーター、エッセイスト、絵本画家として活躍したのですが彼のその絵本は私の息子たちが幼かった頃のお気に入りの絵本でした。

「ごろごろ」「にゅーっ」(これはずーっと広がる大地のなかから巨大な手が出てきて、いろいろなモノを掴んでは土の中に引き込んでいく~引き込まれたモノがどうなってしまったのかなんてわからない~わからないんです!)そんな世界に子どもたちは引き込まれる~虜になるのです。大人の凝り固まった私の「感性」には到底響かない、、、「長新太」と言う名前は私の脳裏に刻まれ、ふらっと出かけたくなったのはこういった理由だったからでした。

時々、子どもの「脳」ってどうなってるのかしら?と思う事があります。

社会で生きていくためにはいろいろな力が必要とされ、その一つに「考える力」があると言われています。この力は幼児期から育む必要があるものでその時期は親の考え方や行動に大きく影響されるとも言われています。具体的には子どもの前で常に両親が意見を否定し合っている場合、いずれは一方(父? 母?)の意見が支配的になり、子どもはその考え方が一番だ!と思い込んでしまい、異なる意見を否定することが良い!と勘違いしてしまいがちになります、自分とは異なる意見が存在する事や状況に応じて自分で判断したりできる、考える力が身に付かずに大人になってしまうのです。この硬~い脳を持った人は社会に出て困難さを抱えてしまう事につながりかねないと思われています。

ある研究結果では、私たちは物事を自分で判断していると思っているつもりでも外的要因に大きく左右させているそうです。多くの状況や発想に触れる事はより的確な判断につながりますので、大人になってもいろいろな感性や考え方を否定せずに柔らかい頭で生活を楽しむ事が出来るそうです。幼い頃からいろいろな価値観や文化に触れる事の大切さ!また改めて感じました。


T.Imou

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2015年 7月「面倒くさい~?」

ちょっと目に留まったこんな記事~20~30代の恋人がいない未婚男女の約半分が「今は恋人が欲しくない!」と回答しているそうです。「欲しくない」理由として1位:恋愛が面倒くさい(46%) 2位:自分の趣味に力を入れたい(45%) 3位:仕事や学業に力を入れたい(32%) 私なりの解釈をさせて頂けるのであれば、この2、3位の回答をした若者は過去に恋愛で痛手を負い、かなり恋愛に逃げ腰状態と、まだ健全な若者のように思えるのですが(本当は恋人が欲しい~回答内容が言い訳がましく聞こえるので、これは健全!)しかし1位の「面倒」は不健全の香りがプンプン~

「人とかかわる」=「面倒なことが起きます!」その面倒な事を経験しないと人として成長しないと感じています。

世の中は「面倒くさいこと」であふれています。学校の授業~面倒くさい! 部活~面倒くさい! お母さんの小言~超、面倒くさい! イモ先の宿題~面倒くさい! が、やって行かないとヤバい で、やってくか! あ~、面倒くさい! っとざっとこんな風にいくらでも日常的に「面倒くさい」事はウイルスのようにあちら・こちらに散らばって私たちの身の周りを取り巻いています。 しかしこの目では見えない「面倒くささ」に誠実に関わっていると結果、自身をパワーアップさせていってくれていることに私たちは気が付いているでしょうか? 

私たちは親の庇護の元、学生時代を通じて「察知能力」を養わなければなりません。物事を察知する能力は人が生きていく上でとても大切な能力であると思っています。今、自分が置かれている状況を察知できなかったために最悪の場合、命を落としてしまうケースがあります。私が学生の頃、実際叔父から聞かされた、こんなに月日が経っていても忘れない印象的な話を紹介させて頂きます。その当時、実家の三鷹で若い女性が夜道に殺害される悲惨な事件が起きました。そのニュースを聞いて、「何で殺されなければならなかったの、可愛そうに、何て運が悪いのでしょう?」口を突いて出た言葉に叔父は「亡くなった方はとても気の毒だけれど、まったくその女性に非は無い?~そうとは言い切れない!~考えてごらん、何故、暗い人気のないような夜道を若い女性が一人で歩く?~危ないな、怖いな、と思ったらなぜタクシーを使わない?」「駅からこんなに近かったらタクシーの運転手に嫌がられるし、、、」「だったらひとつ前の駅で降りてタクシーに乗れば今回の事故に合わずに済んだかも、命を落とす事もなかったはずだと思う」「人は察知脳力を磨かなければ最悪、命を落とすことになる、その察知能力は教養、経験で培われるものだから今の時に、しっかり学び、いろいろな経験をしていきなさい」と

恋愛を面倒~と思う若者、人との関わりを「面倒くさい」と思う事は経験値が上がりません。伯父が言うに経験値の低い人は当然察知能力に乏しい、これは大人になってトラブルを起こしたり、巻き込まれたり、前途多難~仕事を得て社会人になり、周囲の人たちとの人間関係に疲れてしまう、仕事も上手くいかなくなってしまう、そんなことにならないように学生時代に恋愛や失恋経験、部活やサークル、バイトを通じていろいろな失敗を経験し、面倒くさいことを片っ端から経験して欲しいものです。人との関わりを「面倒くさい」と思うのはやはり不健全、成長できないのでは?と今の若い人たちに疑似体験ではなく実際の面倒くさい方の恋愛をして、もう1ランクパワーアップした自分に出会ってみては?いかがでしょうか、「恋愛は面倒!なんです、今も昔も、」~勧めたいと思います。


T.Imou

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2015年 6月「どうしたら ビル・ゲイツやイーロン・マスクのような億万長者の起業家になれるのか?」

ありがちな、そして誰もが食いつきそうなこの見出しの記事に私も食いつきました。この質問に答えていたのはイーロン・マスクMr.(彼はアメリカの宇宙ベンチャースペースXの創業者:ビルゲイツ同様、押しも押されぬ億万長者であります)の元妻、作家としても知られるジャスティンMrs.~この質問に対するジャスティンの答えは予想をはるかに超える「えっ!」現在は成功者であり億万長者になった人たちだからこんなふうに表現されていても全く問題がないのでしょう~前置きはこの辺で、ではジャスティン語録に入ります。

「彼らが起業家になった理由は①彼らが引きこもりで②社会的不適合者で③人々をうんざりさせ④すぐに口論し④余計なもめ事を起こし⑤会社での決まりきった書類仕事をこなせなかったから」

①~⑤全て兼ね備えている人と言ったら、一体、何者?~周りの人たちと上手にコミュニケーションが取れず、いつもイライラしていて決められた仕事ができない~嫌われ者?社会不適合者?!その人に残された道は起業しか逆にないのでしょう~しかし心の友もきっといないでしょうし、起業したとしても成功するかどうか、要するに成功して社会貢献できる人となるためには、、、どのように結論付けたら良いのでしょうか?

ジャスティン曰く、①自分の得意分野がなんであるかを知り、それを伸ばす事!②自分の得意分野から1番目と2番目を選んでその両方で第1人者になる事!③努力をし続けて「ひらめき」が訪れるチャンスを待つ事!

「ひらめき」が訪れなかったら、どうするんでしょう? 良いように解釈させて頂くと、「努力するヒトには必ずひらめきが訪れる!」と信じる!~「ひらめき」と言えば以前にmirai letterで紹介させて頂いた「ポスト・イット」の発案者もこの「ひらめき」で便利な大ヒット商品を生み出しました。どうもこの「ひらめき」~何とも説明のし難い言葉ですが漢字では「閃き」~門構えの中に「ヒト」が居て「ひらめき」? 厚切りジェイソン張に「Why?Japanese people!」となりそうでしたので象形文字の門構えを調べてみました。①教育を受けるところ②ものの生れ出るところ③物事が必ず通らなければならない重要なところ~そのところに「ヒト」が居る!「閃き」とは「ヒト」にしか与えられていない能力なのかもしれません。


T.Imou

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2015年 5月「たたき上げ社長!」

日本にある企業のなんと97%近くがファミリービジネス企業(一代で築き上げた会社)~ご存知でしたでしょうか?「たたき上げ社長」と呼ばれる会社は身内を役職に就けて会社の発展に日々努力をしています。この「ファミリービジネス」と呼ばれている企業の弱点としはてその偉大な社長の戦略は他の者からチェックされ、事が上手くいっていない場合にはいつでも社長の座から降りる勇気、判断力を持ちにくい傾向にある事です。たたき上げ社長の場合はその手腕をチェックできる人がいる/いない事で会社の明暗が大きく分かれるのは事実となるわけです。

最近ではこのたたき上げ社長の大塚家具のお家騒動が大きく報じられていました。「社長の座」をめぐり、父と娘がその企業自体がどのように利益を出していくか?この方針の違いから争う関係に発展していきました。企業の短期で利益を出す能力主義は社員を生かせない!焦って利益を求めるよりは長期的に何をするか?そして自分の仕事が企業の成長のどの位置を支えているのか? 社員に自己実現を目指すようにサポートする事=「企業の成長」とした場合、大塚家具の先行きは父が社長になったとしても娘がなったとしてもどちらにしても暗雲が立ち込めているように見えた人も少なくなかったのではないでしょうか?

創業200年余りの「井筒八ッ橋」の社訓は今回の大塚家具のお家騒動とは相反するような「利益より永続」だそうです。まさに目先の数字が上がったことで給与を上げるような「成果主義」ではなく長期的に何をするか? 焦って利益を求めるな! 働く社員はもちろんの事、どの人たちにとっても満足を得られるような仕事を追及することが永続に繋がる~と6代目に親族関係ではなく外からの社長を招き、成果主義よりも社員の「自己実現」を重視し、井筒八ッ橋は永続しています。 「自己実現をどうやって作るか!」大切にしている会社だそうです。 

何もこの自己現実の大切さは企業に限った事ではなく私たちは幼い頃から「自己肯定感をどう育てていくか、」~自立のために不可欠な要素であると親も教育者も感じています。企業の「自分の仕事が企業の成長のどの位置を担っているか?」を自覚し、達成していく力は学生時代に培った「自己肯定感」が土台となっていると思います。その学生時代からコツコツと積み上げられてきた自尊感情が社会人となって自己実現を可能にしていく大切な「種」であることに間違いはないようです。 机上の学びからだけでなく小学生時代からの「いいとこ探し」~遊びの中からでも自尊感情は確実に育っています。未来の「たたき上げ社長」は遊びの名人~そんな企業家がドンドン出てくること~楽しみにしています。


T.Imou

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2015年 4月「長い階段をのぼる時、そのすべてが見えなくても良いのです。大事なことは目の前にある1段をのぼる事です」

桜のつぼみがほころぶこの季節を今年も迎える事となりました。フロッグ英会話の立ち上げの間もない頃からのお付き合いのフロッグ生たちがこの春、小学校を卒業していきます。感無量~。「週1回のお付き合い」と言ってもとても長い時間彼らの成長を見守ってきました。

十人十色の生徒たち~ユニークな生徒たちの中には途中、中学受験を目指すためフロッグをいったん辞めて受験勉強に励んだ時期もありました。で、「やっぱり受験、や・め・た!」とフロッグに「ただいまぁ~」と戻りました。とても「出入り自由」な地域の塾であることにある種の「誇り」さえも感じています。

週1回でも学びを通して1人1人の生徒の「クセ」のようなものが私自身、身に付いてきたようです。そのちょっとした気付きで相手も自分らしくいられるのではないか~その事が私自身がいつでも楽しく英語を通じて子どもたちと学べたのではないかと思うことがあります。

塾である以上「学力定着!向上!」は使命ですので授業に用意万端で臨むも、もちろんひたむきに課題を時間内にきちんとこなし学ぶ姿勢も抜群の生徒がいる中で「イモ先~、説明が速い~、もっとゆっくりと解りやすく教えて!」全く遠慮と言うものを知らない、私の用意したプリントに「ケチ」を付ける勇気ある生徒がいた事もある種、この塾の「誇り?」~彼らと向き合うことで(次回、さらに工夫したプリントを用意させてもらおうじゃないの、次回は文句は言わせない!~の法則)私の「人間力」「技術力」が上がったことも確かなこと、私も生徒たちも共に成長できたように感じる、その生徒たちが卒業を迎えます。

新しい環境/新しい友~その先にはどんなことが待ち受けているか誰にもわかりませんが先ずは目の前にある一段を上る事。その一段一段を上り続けていく事でいつか壮大な景色が目の前に広がることを願い、祈ります。

Take the first step in faith. You don't have to see the whole staircase, just take the first step.

今回はキング牧師のことばを進級/進学する大切な生徒たちへ送ります。文武両道~楽しい学生生活を送って下さい。


T.Imou

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2015年 3月「在るべきところに在るものがない!」

私たち夫婦はその日、90歳の気丈な母たちとランチをする約束があり、運動不足解消の意味もあり電車で国分寺に出ようとしていました。「さて今日くらいはご馳走しないと、私の順番かしら、?」と電車に乗る前にATMに入り、カードを取り出し、お金を引き出そうとしたところ「あら、大丈夫だわ!」と何故かそのままカードを引き出し、何故かバッグのサイドポケットへ、何故、お財布にしまわなかったのか、その「何故か、」が重なり私のお財布はATMの機械の横のスペースにそのまま放置されることに、、、

さて、母との食事も終わり、そこで一言、私の決め台詞「今回は私がご馳走します!」って、気分よく言い放ってお財布を取り出そうとバッグを覗き込む~「ない!」「何で~?」バッグをひっくり返しても「ない!」そこにあるべきものがない時のヒトの焦りよう~「もう一度ゆっくりと見たら、」なんてトンチンカンなセリフは聞こえるし、、、「あっ、あそこだわ、あそこ!」「どこ?」「あそこよ!」って、会話にならない会話の中、お会計はあのセンスのないことばを投げかけていた主人に押し付けお店を出る事になったのはお財布を放置してから約3時間後でした。

「どうしよう~、保険証、免許証、カード、、、、どこにどうやって連絡すれば、、、」さっきまでの絶好調な会話や美味しかった食事を吐きそうになりながら鷹の台のATMに着きました。「ない~」

近くの交番へ、「どうしました?」「お財布をATMに置き忘れたのですが届いていませんでしょうか?」「それらしきものがあります」「えっつ!」

お財布を届けて下さったその方は「お礼は一切いらないのです。以前に私もお財布を落として同じ思いをしていますので、このお財布が持ち主の方に戻ればそれで良いのです」と言ってお帰りになったそうです。直接お礼も伝えられず粋で素敵なその人を想いながら「彼女に伝えられなかった感謝の気持ちは私がこれからできる事で繋がれる人たちにお返ししていこう~」「コトを行える人になろう~彼女のように! 心からありがとうございました、」と思わずにはいられませんでした。

さて、日本ではお財布を落とした場合の持ち主に戻る確率は63%~これは世界的にみてもかなり高く、日本人のモラル感、人の良さが表れています。現金が戻ってくる確率は35.%~これは日本においてもなかなか現金は戻りにくいという事になります。治安の良さ、お人柄の良さ、世界に誇れる日本の良さであることには間違いありません。2020年の東京オリンピック~日本人のこの素晴らしさを十分に発揮できる機会が訪れようとしています。ボランティア参加を企てています!お心のある方は是非、ご一緒に、お待ちします。(現メンバーは3名です)


T.Imou

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2015年 2月「鳥は鳥!魚になろうとする必要はないわ!」

先日、テレビで沖縄在住の「平岡家」~父以外の2男2女+母に何らかの発達障害がある楽しくともここまでの道のりの大変であった家族の物語~が放映されていました。お父さんは漫画家! 4コマ漫画で家族のトラブルや支援の手立てをわかりやすく紹介していたこともとても印象的でした。

こんなに楽しく前向きに生きられるようになる前の平岡家のこどもたちはお約束通り~学校でも家でも常に先生、親に注意される問題児! 子どもたちはどうして注意されるの?自分のどこがいけないの?それがわからずただただ劣等感にさいなまれ、注意されても直せない自分が許せず長女に至っては当時、アパートの4階に住んでいたのでしょっちゅう飛び降りようとしていたそうです。

こうなると悪循環! 親は少しでも子どもに「良くなってもらいたい!」~その一心できつく叱るようになります。「困ったなぁ~ウチの子たちは、、何とかしてあげなくては、」と思っていたことが実際は一番困っていたのは本人だった!と父が気付かされた時、「なんてことを子どもたちにしてきてしまった事か、、、」と3日3晩眠れないほどの衝撃であったと言っていました。ラボでも12月にシンポジウムを開催した時の清水先生の「困った子は困っている子」の内容に会場の人たちが大きくうなずいていたことを思い出しました。

父が発達障害について正しく理解し、「叱るのではなく出来ていることを褒める」ようになっていくと子どもたちはみるみる失ってきた自信を取り戻し明るさが戻って来る~

発達障害があると気が付いた母は今まで自分が悩んで苦しんできたことがこの問題で同じように悩んでいる人が人口の1割もいる! と知った時、これは自分たちだけの問題ではなくどうにか発表して今悩んでいる人たちとその悩みを共有し、乗り越えて行けるのでは、と前向きになれたそうです。「ああ、いいんだ、このままで、私と同じようにデザインされた人たちは世の中にはたくさんいる! デザインされたように生きればいい! それを無理に、例えば鳥が鳥なのに魚になろうとする必要はない~これは私に与えられた素晴らしいプレゼントとしてみんなで楽しく生きていこう!」と思ったそうです。平岡家の母の思いを聞いていて「人は誰一人として一緒ではなく、完璧でない方が人生は楽しいものです!」と聞こえてきました。


T.Imou

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2015年 1月「『個性』は教える事ができないもの、だから大切!」

昨年は仕事も「やりきった!」感がありましたがボランティア活動(発達支援)にも夢中になった年でした。12月にはシンポジウムを開催するまでに至り、子育て世代の方々や教育関係者の方々にも「そこが知りたかった!」といったモヤモヤに少しはお役に立てた企画であったようでした。とても良い感触!ここまでの運びに至ったラボの皆さんに感謝をしつつ私はその後、LD学会の研修(2泊3日)に突入~この年齢になりますと覚えも悪い、手際も悪い、定着も情けない、、、そんな中でも印象に残ったことがありました。「個性」についてのお話を少ししたいと思います。

「個性」というものは本来、教える事が出来ないものです。ですからその個性を磨き、自立していく事はとても難しいことです。発達にバランスの悪さが見られ、その子ども達が自立に向かうためにそのバランスの悪さを「障害」ではなく「個性」ととらえた場合、その個性を生かして自立していくには周りの人たちの正しい理解が不可欠です。その子の困り事を正しく理解できる周りの人たちの「理解力」が子どもの自立に大きく関わってきます。

「箱根駅伝」青学大の初優勝~指揮官・原監督の生徒たちへの理解力も今回の勝利の要因となっていた事に間違いないと思います。5区神野君は「山の神」を超える新記録で走り抜けました。彼は身長165cm/体重43kg~2010年の夏、菅平でウサギのようにぴょんぴっよんと走っていいた少年だったそうです。一人だけ大きい走りをしていた彼の姿を見逃さなかった原指揮官はさらに神野君の事を監督の言う事をただ「はい、はい、」と聞く姿勢にはなく自分の意見を持ち、会話のキャッチボールができ、明るい性格、それが素晴らしい事!と評価していました。神野君のその個性を突出させ、箱根駅伝の「山の神」にするには長期の計画を立て、苦しくとも楽しい道のりであったようです。

個性を突出させることは簡単なことではありませんが型にはめ込まず、そういった個性を持つ子どもたちに対する「理解力」を周りの人たち全体で高めていく事が大切であると思います。「なんか変わっている~」子が「大躍進! ヒーロー」になる可能性は誰も否定できませんし、前例もたくさんあります。

こどもたちの個性を大切に!と青学大の初優勝ストーリーと未来塾の面々を重ね合わせてワクワクしていたお正月でした。


T.Imou

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2014年 12月「ストリートダンサーの魅力!」

先日、生徒たちに「What do you want to be in the future?」(将来、何になりたいの?)とレッスン中に聞いました。 「Be a dancer !!」ときっぱり、スッキリ!それも1人ではなかったので「えっ、それって職業?」っととっさに口から出てしまいました。私たちの頃の憧れた職業の堂々1位「スチュワーデス」(今ではキャビンアテンダント/フライトアテンダントの呼び名です)はどうなっているのか、、、と興味本位に尋ねたところ~無反応、、、

そこで調べました。今や「ストリートダンス」は文化! ピアノ・書道・武道・そろばん・英会話などの人気の習い事を抑え1位になっています!

このストリートダンスは以前の「不良が躍る」イメージを現在では第一線で活躍しているダンサーたちがメディアを使い根気強くコンテストなどの企画/運営を手掛け、各自治体や行政などと協力して「町おこし」につなげるなど、昔のイメージを払拭しその活動が実を結び始めているそうです~ストリートダンスとは少し違いますが「恋するフォーチュンクッキー」を県のプロモーションビデオとして職員たちが艶やかに踊っていたではありませんか!~ダンスに心を「ワシ掴み」されていました。

日本のストリートダンスの水準は世界でもトップクラスであると海外のダンサーたちも口ぐちに言うほどだそうです。

日本人は海外から入ってきた文化を自分たちにできる表現方法で独自のものへと進化させていく能力を持っているのでしょうか?少し学校教育から離れたこのストリートダンスの習い事は技術だけではなく人間性をもしっかり磨かれ自己表現につながり周りの人たちを感動させていく魅力があるようです。

「将来のスーパースターに私の英語の生徒がいてもおかしくはない!」そう思うと私の心はワクワクしました!


T.Imou

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2014年 11月「PTA活動の曲がり角 NOW!」

私自身もかれこれ20年前、息子たちが小学生だった頃にくじ引きで当り、クラスの代表となってPTA活動の本部のメンバーで大活躍?しました! 当時の「専業主婦頼み」の選出方法→それでも決まらなければ「くじ引き」の選出方法が今もまだ受け継がれているとは、、、、

そもそもPTAとは、戦後アメリカをモデルにした親と教師の組織を意味する(Parent Teacher Association)を意味するもので成人にも民主主義の理念を啓発するために普及し、各学校で急速に設立が進んだそうです。

加入は強制ではありませんが子どもが入学すると保護者は自動的に会員になるケースがほとんどで、現在では共働き、ひとり親家庭が増え時間的に活動への参加が難しい母親が多く、専業主婦頼みの運営になりその限界が来ているようです。

~現在、「ボランティア方式」のPTA活動が実を結びつつある~

札幌市の改革例として①入退会自由を明記することで保護者の負担軽減につなげる②膨大な手間と費用がかかる広報の廃止③美化/安全委員会の廃止~こうした取り組みはまだまだ少数派。役員経験者や保護者の中には従来の習慣に従おうとする意見も根強くある中、この小学校では保護者の95%が加入。校内でのお祭りの運営には60名がボランティアとして参加するなど「改革」は実を結びつつあるそうです。

このボランティア方式の最大の魅力は行事ごとに運営ボランティアを募る方式。そして「やりたい人」が集まらない場合には「行事は中止!」となる事。この「中止=やらない!」が選択肢にある!~この潔く勇気ある選択肢とボランティア精神こそが今のPTAに必要なことのようです。この改革が全国に広がっていく事を祈ります。


T.Imou

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2014年 10月「スコットランドに思いをはせて」

スコットランドと言えば、「タータンチェック」「バグパイプ」「スコッチウイスキー」「ネス湖のネッシー」と日本でもおなじみです。

1985年~今から約30年も昔のことです。芋生一家は日本を離れ遠く、遠くのスコットランドの地で4年余りを過ごしました。その頃のスコットランドと言えば日本人は大変少なく、日本人企業は10社に満たないほどでした。当時のスコットランドはサッチャー政権が確立され民営化が進み、それに伴い鉱山や工場の閉鎖で多くのスコットランドの労働者階級の人たちは職を失い、保守党のサッチャー政権に不満がありました。ですから日本人企業のスコットランド進出は現地採用者が増え、経済成長につながる~ありがたい話でした。あのエジンバラ宮殿で年に1度、日本人企業の家族を対象としたNew Year Partyが開かれていたのもその理由からでした。そのおもてなしは超ド級~宮殿の入口には馬車です、馬車!!その馬車に乗り宮殿内の会場へ~~貴重な体験をしました。

スコットランドは緯度では北海道の樺太よりも北に位置していますがメキシコ湾暖流が流れていることで極寒の寒さにはなりません。そのためスコットランドの上空では雲が発生しやすく空の雲は低く垂れこめ、湿気(damp)が多いのです。庭は芝生ではなくコケで緑に輝いている~といった状況でした。気候と国民性は比例するのでしょう、スコットランド人は決して陽気ではなく(声を高々にはしゃぐような行為は好みません)、落ち着きがあり、誠実な人たちが多かったように思います。子育て中の私は昼は子どもを通じてのお母さんたちとの交流や教会でのボランティア、夜は周りのお母さんたちに触発されて夜間の大学に通いました。(スコットランドの子育て中のお母さんの自立心~私はとても影響を受けました)~このことも貴重な体験となりました。

先日、そのスコットランドはイギリスからの独立のため選挙をしました. 投票率は85%を超え、結果は否決されました。

思想や領土問題に関係する双方の主張にはいつも平和的な解決がそこには在るとは限りません。現在でもお付き合いしているスコットランド人のご夫妻も今回の結果を受け止め安堵しています。ハイランドキャトル(牛です)のいる美しい田園風景やレンガや石造りの家々~イギリスへの旅行をする機会があれば是非、スコットランドまで足を延ばしてみて下さい。お勧め致します。


T.Imou

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2014年 9月「座右の銘は『成せばなる!』」

オーストラリアのゴールドコーストで行われたパンパシフィックの水泳選手権で10代の日本人女性スイマーの活躍に目を見張る一方で世界最高齢の日本人スイマーの存在に驚かされました。彼女は山口県に住む長岡美恵子さん~御年100歳であります。

長岡さんはその昔、普通の結婚をして子育てをし、現在は家庭菜園で取れた野菜でぬか漬けを作る~そんなどこにでもいそうなおばあちゃん、しかしただ一つ普通のおばあちゃんと違うところは100歳でマスターズの水泳大会で世界記録を23個持っているスイマーであるということです! それもプールに入ったのは80歳の頃、そのきっかけは膝を悪くして長年続けてきた能楽を続けたい一心でリハビリのために泳ぎ始めた事。そこからが「美恵子さんストーリー」の幕開けとなります!

85歳でマスターズ水泳大会で日本新記録を樹立。95歳で世界最高齢の現役スイマーとなりました。

彼女の座右の銘は「為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは、人の為さぬなりけり」

この名言は上杉鷹山(ようざん~弱冠18歳で藩主になり藩の財政を見事に立て直した人物)が瀕死の米沢藩(山形県)を立て直す時に「立て直しの心構え」として説いた有名なことばです。その心得は「人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かうのである。ただ待っていて、何も行動を起こさなければ良い結果に結びつかない。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからだ。」ということだそうです。

背筋が「ピーン!」となる心得ですが現在、未来塾では高校/大学受験生を大切にお預かりしています。「う~ん、彼らにこそ、この上杉鷹山の言葉が響き渡り、しみこんで行きますように!」「強い意志を持って、取り組めますように!」と思わずにはいられない心境となりました。 強い意志を持って行動することはは周りを巻き込み良い結果をもたらすもの! 「受験生、強い意志を持って、目標を掲げ、実行する!今がその時です!力を出し惜しみすることなくやりきって下さい!」~100歳の現役スイマーの生き方の凄さにまた驚かされました。ちなみにケネディー大統領もこの言葉を「座右の銘」にしていたそうです。


T.Imou

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(8月のMirai Letterはお休みです)

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2014年 7月「サポーターの善意と政治家の悪意 」

「サッカー・ワールドカップ」は残念な結果になりましたが、開催国ブラジルのメディアは「日本チームは試合には負けたが、礼儀正しさではポイントを獲得した!」と、賞賛していました。

それは初戦のときから始まります。

「青色の袋」は、応援時には大きな風船になり、試合後は観客席のゴミ拾い用のゴミ袋として活用され、サポーターは会場を後にしました。この日本人の持つ礼儀正しさは世界に誇れる国民性のようです。

さらに、日本人が高く評価されていることのひとつに、東北を襲った地震・津波で被災した人たちの支援物資を受け取る姿にも表れていました。

そこには、「われ先に」といった、列への割り込みもなく静かに自分の順番を待つ被災者たちの姿がありました。

このように、海外メディアは日本人の持つ礼儀正しさや思いやり、非常時でも冷静に対応できる姿を評価しています。

一方、国内に目を向けると。

集団的自衛権の閣議決定で「武器・弾薬」を売る ~ 日本の技術力を世界に広めていくために武器を展示(日本初)。

原発の問題と同様、このようなことは多くの国民が望んでいることなんでしょうか?

「青い応援袋がゴミ袋へ」「震災時の日本人の冷静さと海外からの評価」という風景を考えるとき、政治家と国民の価値観の温度差を感じてしまいます。

このことって、実はとても大切だって感じませんか?

「恥ずかしい」・・・

東京都議会の一般質問で妊娠や出産に関する支援政策を質したみんなの党の女性議員が「早く結婚しろ!」「産めないのか!」などのセクハラ野次に反旗を翻しました。

こんな野次を飛ばした議員の顔が見てみたい!。。。と、数日後に。

奇しくも、アベノミクスの3つの矢のうちのひとつ「女性管理職の増加」を掲げている自民党議員でありませんか!

自分の所属する党の成長戦略も理解できないほどの○○?一度選挙に勝ってしまったらせっせと野次る練習? こんな議員の給与に私たちの税金が。。「辞めろ!」と、野次りたいのはヤマヤマですが、しかし、考えるだけでも不愉快になります。

さて、そこで、あなたなら○○に入る言葉2文字に何と入れますか?


T.Imou

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